ゆるいスパルタ

教育の分野で仕事をしていますが、教育は答えのない業界で日々いろんな事を考えさせられます。
きっと、教えられる立場の人の事を本気で考えながら情熱を持って取り組んでいる人の数だけ答えがあるのでしょう。

私の教育に対するスタンスですが、講師として働き始めて3年近く経ってようやく固まってきたように思います。
一言で説明できるフレーズがないものか考えた結果、いい感じのワードが浮かびました。
それがタイトルにもある「ゆるいスパルタ」です。

私、おそらく同業の講師の人と比べるとだいぶゆるいキャラだと思います。
そのため、緊張感のあるピリッとした空気を作るのは苦手だったりするのですが、その代わり質問はしやすくて、質問を受ける数は他の講師よりも多いと思っています。
それぞれが私の弱みと強みです。

弱みはできる範囲で克服していくことも大事かなと思いつつ、苦手なものは苦手なので基本的にはゆるいキャラでいこうと開き直っている自分もいます。

ただ、キャラがゆるいからといって、私が担当する研修が楽かと言われるとそんなこともないと思います。
教えている内容について、受講生に求めるレベルは高く、結構スパルタです。

研修では3ヶ月の間プログラミングの技術を教えていますが、私のスタンスとして、研修期間中で私を超えて欲しい、という気持ちで教えています。
私もかれこれ10年近くプログラミングに関わっているので、全くの初心者が3ヶ月で追い越すのは現実的にはほぼ不可能だということが教えていても実感しますが、無理だからと言って妥協はしたくないです。
なので、テストはできる限り難しくするし、演習問題、課題などもできる限り難しいものをやらせたいというスタンスです。
多くのことを身に付けてもらうために、わかりやすく簡潔に伝える工夫をしていますが、情報量が多いのできっと教わる側は大変だろうなと思います。

もちろん、ついてこれない人も出てきます。
プログラミングの理解のスピードは人によってそれぞれです。
理解が遅い人にとっては私が求めるものはかなり辛いかもしれません。
その上で私が怖いキャラで常にピリッとした空気感だと地獄のような研修になります。
そういうスタンスの人がいてもいいとは思いますが、私はできる限り楽しみながら多くのことを身に付けられる研修を目指しているので、キャラをゆるくすることでバランスを取っている、と都合のいいように解釈して自分の弱みを正当化しています。

しばらくは「ゆるスパ講師」としてやっていきます。

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