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「薬を飲む」という薬

東京でステキな方に韓国のおみやげ、と高麗紅 参をいただいた。
おそらく半生?の状態で味は甘味をプラスしてあったのでとても食べやすかった。久しぶりの人参の味、しかもステキな方からもらったらそりゃひとかじりで体に効きますよ。

生薬を扱う調剤薬局で働いている時があり、日本薬局方に収載されている生薬はすべてにおいと味はおぼえている。(薬事法にふれるといけないので詳しく書けないけど)

私は幼い頃からお腹が痛いと言っていたらしい。小学校にあがってやっと病院でバリウムを飲みました。十二指腸潰瘍と診断され、毎日毎日薬(強い西洋薬)を飲んだ。飲まないと痛くなる、寝ても覚めても痛い。また病院に行ってバリウムを飲んで検査して薬をもらう。そんな人生が21、2歳くらいまで続いた。

そのため、青春なんてものはなくて幼い頃の記憶もすべて胃痛が支配していたのです w  他の記憶がないくらい
かっこわるい・・・。
学校に胃薬を持っていくので当然いじめの対象!こっそり学校の裏山に穴を掘って薬を埋めたことも。そんなことしても苦しむのは自分なのですが。

そんな胃痛とグッバイ!アディオス!できたきっかけは、ピロリ菌の発見でした。それを除菌する治療があると新聞記事を見つけた叔父が教えてくれ、当時、同棲していた彼氏に鼻息荒く「私の人生が変わる時がきた!」と言った記憶があります。

ピロリはもちろんいらっしゃいました。。長い間自分を苦しめたピロリ!
1週間強い抗生剤のような薬を飲み続けました。毎回毎回祈るように。

お願いだからもう私を苦しめないで!

それ以降、十二指腸潰瘍は再発することなく胃痛も襲ってこないので、そこから私の人生は本当にバラ色でした。無痛ってなんてすばらしいんだ。もうやりたいことがやりたいときにできる!


先日、隣まちにあるトリニティサロンを主宰されている女性にその話をしました。
「ピロリだったかもしれないけど、あっちゃんが(私です)治すんだ!って強い気持ちで強いお薬を1週間飲んだっていうことで治っちゃったっていうこともあるかもね。そして、その薬(除菌治療薬)を飲んだあっちゃんのタイミングもよかったのかも。子供のころ、もしかしたら何かこんなんじゃないっていう矛盾のようなものを抱えていたのかもしれないし。十二指腸は不安・不満のところだしね」
そう、各臓器によって心理的作用があります。確かに、両親からの厳しい強い圧を感じながら逃げ場がなく不満だらけの子供だったかも。怒りとかストレスは胃と十二指腸はてきめん。

プラセボ効果って言葉がありますが(有効成分が入っていなかったとしても、その薬を飲んだというだけで心理的作用が働いて効果がでること)、まさにそれだったのかもしれません。


ケミカルが悪いとは思いません。日々、研究が進んでおり大病には絶対に欠かせません。ですが、子供のときに生薬に出会っていたらどんなに楽しく胃痛と向き合えたかなあって思う時があります。

これはキハダの幹の皮(生薬名:オウバク)

ベルベリンという色素によるこのきれいな色。ベルベリンには「良薬は口に苦し」で、強い苦味と健胃整腸作用があります。確か、正露丸にもオウバクは入っていたような気がします。

韓国や台湾、タイは生薬が手軽に手に入るようですね。日本はもうちょっと薬事法がゆるくなって、みんなに簡単に広まればいいのになあ。。

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