04 難敵・土壁

今回は、土壁を抜く、というのもやりました。
手順としては、
0. 土壁が飛び散るので、養生をきちんとする
1. ハンマーで四角い線を作るように土壁を叩く
2. 四角ができたら引っ張ると四角い穴ができます
3. 同様に穴を広げるように土壁を壊していきます
壁がなくなると光が入り、空間が一変します。埃まみれになるけど、結構充実度の高い作業です。
この際重要なのが、筋交いと呼ばれる斜材が入っているか。もしあったら、絶対に外さないようにしましょう。建物を地震から守る重要な部材です。

土壁は、本当に辛い。養生をしないと部屋中に土が飛び散るから抜いたあときつい。養生をすると土壁が舞う空間の中で1時間以上作業をするのでこっちもきつい。憂鬱です。

でも、これを乗り越えると、一気に光が入る空間に。
これは嬉しい。
そもそも、日本の民家は壁が多いです。それは現存する最古の民家「千年家」をみても。

そこから、民家は徐々に開放的になっていきます。昭和初期になると、続き間が出来上がり、引き戸で空間をしきりつつも、宴会ができるようにしています。そんな開放的な家が、戦後になると、個室化の流れに吸い込まれます。我が家も戦後の昭和住宅なので、個室化が進んでいます。個室化は同時に、光を遮る仕様でもあるんですね。

と、そんなこんなで、壁を抜きました!

家が開放的になっていくと、ドキドキします。

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