見出し画像

玉藻前ゆかりの地巡り 鎌倉地蔵

Fateシリーズファンの私は、京都市内のお寺、真正極楽寺 真如堂というところに九尾の狐、玉藻前が変化した殺生石、それで作られた鎌倉地蔵というのがあるということに気づいてしまい、先日見に行ってきました。

※Fateシリーズについては以下参照。ある意味、神話や歴史上の英雄たちが覇を競って争うFateシリーズのファンになったことは、歴史家になった理由のひとつかもしれません。

玉藻前は、中国とインドと日本で傾国の美女に化け、人間界を魔界に変えようとした九尾の狐、伝説上の人物です。日本でのエピソードを要約すると、鳥羽上皇の前に藻女(みずくめ)という少女として現れて、後に体が発光したり常人離れした才能や知識をお披露目した上で玉藻の前と呼ばれるようになるものの、安倍晴明の子孫である安倍泰成に上皇の体調を悪化させるモノノケの類だと見破られ、逃げ延びた那須の地で討伐されて、近寄る生き物を殺戮する殺生石になったとされています。

玉藻前文学は、腐敗する権力者たちに関する風刺物語で面白い。でも、「才色兼備の女性」を悪者にする文学って、男性支配の構造を揺るがす女性があらわれたときに、男の嫉妬がどう保身的且つ破壊的に働くのかという話でもあります。気になる人は、去年から朝里樹氏編集で玉藻前アンソロジーが出版されはじめたのでどうぞ↓ とっても楽しく読ませていただきました。

モデルは、平安時代末期に活躍(暗躍?)した歴史上の人物、藤原得子だと言われています。彼女のゆかりの地である鳥羽離宮跡にも行ってみたのですが、それは別の記事にします。

ちなみに、私はFate Extra CCCをプレイしたのが玉藻前との出会いで、そのときのビジュアルはこちら↓

Fate Grand Orderではこちら↓

人気キャラです。時の権力者たちを堕落させて、人間界を魔界に変えようという大きな野望!憧れますね。さすが、日本3大妖怪に数えられるだけあります。

はい。本題の鎌倉地蔵ですが、真正極楽寺 真如堂というところにあります。吉田山の裏です。正確な位置はホームページからどうぞ。

徒歩や自転車で入り口までたどり着こうとすると軽く山登りという感じなのですが、境内の入り口までくると下のように見えます。

さらに進みます。

門をくぐると、右側に三重塔が見えます。その横にある小さな建物に鎌倉地蔵があります。


玉藻前のエピソード的に「心の病を治す」というのはなんとなくわかるけれど、「家内安全・福寿・延命 殺生石」っていう字面はパンチラインっていう感じがします。

鎌倉地蔵のところにある説明書き

ちなみに、真如堂とその敷地すごくきれいなところです。オカルト・妖怪好きな人は、特に行ってみてください。いい運動になります。


よろしければサポートお願いします。活動費にします。困窮したらうちの子供達の生活費になります。