グローバル・アジア研究:定期購読マガジン始めます!
経緯
2020年10月の中頃にNoteを始めて、いろいろなテーマで書いてきました。結局、研究者としての専門であるアジア研究の範疇に入る記事が多いということがわかってきました。
そこで、今までは有料記事が全部読める「アジア研究ノート」としてまとめていたのですが、2020年2月からは月々500円の定期購読マガジンとして「グローバル・アジア研究」としてやることにしました。最初の月は無料になります。(1月までの過去記事はそのまま「アジア研究ノート」に入れておきます。)
Noteの運営の方にも申請して、きちんと承認を頂きましたので、これからも引き続きしっかりやっていきたいと思います。
マガジンへのリンクはこちら
https://note.com/kishotsuchiya/m/m27cc431380b9
グローバル・アジア研究とはなんぞや?
1990年代頃まで、「地域研究」というアプローチが学会で流行っていました。これは東アジア、東南アジア、中東などの地域を、「箱」のようにそれぞれ独立したユニットとして研究するアプローチです。
しかし、この枠組では捉えきれない現象や問題があるという発見から、地域間の人的交流、アイディアやモノの流通、外部からのアジアに関する知識生産(そしてアジアから外部に関する知識生産)など、それまで別々の学問とされてきた領域を統合するようなアプローチが必要だということが言われるようになります。
そこで用いられるようになった概念が「グローバル・アジア」、中国語の「際亜」(英語ではinter-Asia)のパラダイムです。
私は東南アジア地域研究と歴史学という2つの学問に則った研究をしてきたのですが、現在はフィリピンのミンダナオ島と世界・アジア各地をつなぐ密輸貿易の歴史についても書いたりしています。なので、
「グローバル・アジア研究の定期購読マガジンをやります」
と申請するのが最も広く論じられる枠組みかと思いましたので、このタイトルにしました。
御購読頂けますととてもうれしいです。
申請内容を以下にコピペしておきます。
(カバー写真は、1512年、セブ近辺のマクタン島からマジェランの艦隊を追い返したラプラプに扮した土屋家の下の子です。際亜な状況なので。)
【マガジン名】
グローバル・アジア研究マガジン
【内容】
著者は、米国アジア研究協会からの複数の受賞歴を持つ歴史学博士・東南アジア学修士です。現在はシンガポール・フィリピン・東ティモール・日本を行き来する生活をする、シンガポール国立大歴史学科の研究員です。
定期購読マガジンでは、アジアに関わる事柄について古典から最新の研究、日々の発見など広範囲に論じます。例としてリストアップするならば、
・東南アジアの歴史
・グローバル・アジア研究に関わる書籍の批評
・体験記・イベントや学会の参加報告
・時事問題
・日々の発見
などです。
【更新頻度】
月10回
【月額料金】
500円
ここから先は
グローバル・アジア研究マガジン
土屋喜生(シンガポール国立大研究員・歴史学博士・東南アジア学修士、法政大学国際政治学学士)がグローバル・アジア研究について報告していきます。
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