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哲学の散歩道

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思弁哲学シリーズ、等々。
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2020年10月の記事一覧

『現代の「悟り」があるとすれば、それは何か?』―仏陀と我々の違いと共通項―

『現代の「悟り」があるとすれば、それは何か?』―仏陀と我々の違いと共通項―

思弁哲学シリーズ、今回は『現代の「悟り」があるとすれば、それは何か?』について。

「悟り」とはこうである、と決めるのではなく、「悟り」があるとすればそれはどんな物なのだろうか? という思索を巡らせてみるものになります。

仏教における「悟り」さて、まず本来の「悟り」とは仏教用語です。サンスクリット語の音写でbodhi(ブッディ)と呼ばれており、菩提、涅槃、解脱、あるいは覚悟、証得とも表現されます

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『権利だけがあり、義務はどこにもない』

『権利だけがあり、義務はどこにもない』

思弁哲学シリーズ、今回は『権利だけがあり、義務はどこにもない』というテーマについて。

「我々はそこに義務があると感じることがあるけれど、それは錯覚なんじゃない?」というお話です。アドラー心理学でも似たような主張がありますね。人間はやりたいことをやっているだけなのだ、とか。

さて、今回の対象範囲は思考ができる自由意思を持った存在、この地球上においてはおおよそ人間が対象です。表題を言い換えるならば

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