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佐々季節
2022年4月1日 21:55
この日も平日の仕事をなんとかこなし(もちろん安宿→職場→安宿の往復運動が中心の悪夢のような日々、以後、この往復運動を–100%〈マイナス100パーセント〉と呼ぶことにする)、週末に海沿いのホーム探しという気の遠くなるような毎日を送っていた。次に、私たち四国ではなく京都から見ると少し手前に位置する兵庫県須磨周辺を見てみることにした。須磨には高校時代の友人のスマ君も住んでいたし、久しぶりに彼と
2022年3月22日 21:59
結局、愛媛は単なる旅行に終わった。夏目漱石の小説で読んだ街とは違って随分栄えた都会だ。特に宿泊したホテルの周辺は夜の繁華街で柄の悪そうなムチムチストレッチパンツをはいた居丈高そうな人たちで溢れている。それもそのはずで漱石が英語教師として松山に赴任したのは明治28年らしく、1895年、今からはるか昔のことだ。まぁ漱石は1年しか滞在していないらしいが。ともかく、私は日本のエーゲ海と呼ばれる牛窓
2022年3月14日 14:20
私たちはまず旅行がてら愛媛県へ向かった.愛媛出身のおおらかな知人もいたし、温暖な気候と何より海があった.宇和島にある海沿いの民宿を予約した.もう随分前のことに感じるが、そう、その時はコロナウィルスの感染拡大が徐々に広がっていた頃だった.ただでさへ人が少なそうな所へ来て、当時まだまだ詳細不明のウィルスが流行し出したとあって人はかなり少なかった.予定していた韓国旅行をキャンセルしたことも手伝い
2022年3月13日 20:41
転地療養という言葉がある。そのとき私は故郷の京都で完全に疲弊していた。さまざまな災厄に巻き込まれて人生を再設計する必要に迫られていた。そんなときに思いついたというか,もはやその選択肢しかなかったのが転地療養だった.最初は半信半疑だった.住む場所を変えたくらいで変わるものか!?という気持ちもあったし,転地療養は効果がないどころかテレンバッハによれば引越しを契機に発症する「引越しうつ病」な