Kiryu_Sanpo_

移住して数十年経っても、何となく根無し草。 ふわふわ風に吹かれながら、街をふらふら。 …

Kiryu_Sanpo_

移住して数十年経っても、何となく根無し草。 ふわふわ風に吹かれながら、街をふらふら。 言葉余りたる時は、こちらに書き込みます。 Instagram @kiryu_sanpo_

最近の記事

この頃、夢を見ない

 と、いう題で、そういう事を書こうと思っていた。  夢は、寝ている時に見るアレの事で、「将来の~」的な夢ではない。まあ、そちらの方の夢も、年齢的にもう抱けるものではないのだが。  以前は、ストーリー性のある、SF映画のような夢をよく見て、それを鮮明に覚えていたものだ。舞台は、現在生きている世界ではない。時代も、地域も、文化も全く異なる場所――大概は殺伐とした戦場に居て、いつも何かと戦っているのだ。  それはまた別の話として。  ともかくここ数年、覚えているような鮮明な夢は見な

    • 友ありて

       久々に、長年のつき合いの友人と会って、学生時代にブラブラした街を歩いてきた。  大病をした彼女は、歩く速度がひどくゆっくりになった。まだ体調が万全じゃないのだなと事情は分かっているが、彼女より体格の良い私がその歩幅で歩くのは、かなり大変だった。そんな事に、年月を感じる。  それでも一時よりは調子がいいのだと聞き、安堵する。まだまだ元気でいてほしい。楽しいことを一緒にやろうよ。  彼女から見た現在の私は、どう見えるかな? 元気そうに見えてほしい(実際に元気なのだが)。たいした

      • 久々に

         ねこたつ洞という店名で古本屋活動を始めて、多分六、七年経つのであるが、近年イベントへの出店も増え、お知り合いになる方も多くなった。その中のお一人が、noteに文章を載せ、ZINEを作られると伺い……久々に自分でも何か作りたいなあ~との思いがふつふつ。   いわゆる「同人誌」は、高校時代から色々作って来た。当時は漫画を描いていたので、漫研の部誌や、友人数人との合同誌を作っていた(四十年以上前!)。大学では文芸誌を色々作り、卒業後はそのメンバーでの同人誌を何年も作って来た。  

        • 追悼

           最近、知人の猫の訃報が多い。  寒い時期、暑い時期、季節の変わり目…体調を崩しやすいのは、動物も同じなのだろう。その時期は、訃報をよく聞くのだ。  勿論他人事ではなく自分の家族にも、よく注意していないといけないのだが、それにしても、長く知っている、友達のような猫の訃報には胸が詰まる。家族の無念や悲しみが、自分の物として降りかかってくる。  近年、2月22日を「猫の日」と称して、猫関係のイベントなどを行い、SNSも猫の画像で賑わうが、数年前そんな猫のお祭りの日に、友人の飼い

          転がる石

           何かを書く事が好きだ。  中学高校と、授業中ノートを取るふりで、他愛もないオハナシを書き殴って、友人に見せたり、見せずにこっそり書き溜めたり、色々書いて来た。  二十歳、家を出る時に、それら全てを燃やした。  学生時代に色々バイトをして、家を出るための資金を貯めた。ケーキ屋の売り子とか、製薬会社の事務とか、清掃員とか、脈絡なく色々バイトをして、それはまあ、それぞれ面白かったけど、何かをじっくり、腰を据えてやり遂げるという粘り強さとは無縁だった。  後に図書館司書の免許を取

          運命の出会いと言っても過言ではない➁

           うまく行かないというのは、悔しいものである。  ゲームにこっぴどく負けたことは勿論悔しいが、まず、ゲーム自体をちゃんと理解できない自分が腹立たしい。やる事をやって負けたなら仕方がないが、ゲームそのものを理解できなかった事が不甲斐ないのだ。  その夜、私は「コヨーテ」というゲームについて調べた。その成り立ちやら、プレイレポートやら。  このゲームは、他のメンバーとの駆け引きが重要。そして、手にしたカードの数字が重要なので、その場のカードの合計値をすぐに計算しなくてはならない。

          運命の出会いと言っても過言ではない➁

          運命の出会いと言っても過言ではない①

           前項で、VHSビデオを蒐集している「Good Guy Video」さんについて書いたが、私が彼を知った道のりを遡ると、元々は2019年11月に桐生市にオープンした【ふふふ】という謎のお店に行き着く。  【ふふふ】は、東京から移住されたデザイナーご夫婦のお店で、ファッションアトリエであり同時にボードゲームカフェでもある。……と、何気なく読み流してしまってはいけない。ファッションアトリエ兼ボードゲームカフェってナニ?と、まず突っ込んでほしい。【ふふふ】は、世界で一軒だけのお店な

          運命の出会いと言っても過言ではない①

          Who is ”Good Guy Video”? ③

           ようやく、今回のZINE、「Who is "Good Guy Video"?」の内容について語る段になった。  と言っても、実物を読んでいただきたいので、具体的な内容についてはここでは触れないが、「GGV」さんが辿ってきたビデオ遍歴は、言わずもがな己のビデオ遍歴と重なる。自分語りをしたいわけではない。同じ時代を、違う年齢で生きている、その違いが、面白い化学変化を私にもたらしてくれた事に感謝しているのだ。  「GGV」さんは、1994年頃からビデオショップに出入りし、未知の

          Who is ”Good Guy Video”? ③

          Who is "Good Guy Video"? ②

           全く本題に行き着かない本稿、取り敢えず何故「Good Guy Video」さん(以下、「GGV」さん)を知ったのかの過程を書いてみた。急に突撃してきたアヤシイヤツと思われるのも不本意なので、知り合いの知り合いは知り合いなんですよ~という言い訳を主張してみたのである。  さて、様々な経過を辿って、「GGV」さんのZINEとビデオテープが届いた。販売は二種類あって、ZINEの単体と、ビデオテープ付きの通常版がある。ん?ビデオ付きが通常版なの? ビデオも送られて来るのが通常なの

          Who is "Good Guy Video"? ②

          Who is"Good Guy Video"? ①

           この話をする為には、結構回り道をすることになる。  2022年5月17日、つまり本日。一冊のZINEと、謎のVHSテープが我が家に届いた。差出人は、"Good Guy Video"。その名の通り、ビデオを送って来たわけだが。  定形外の茶封筒を開け、ケースからビデオを取り出す。タイトルは?  「レオマニア」。制作は?  20世紀FOX。手掛かりはビデオ本体に貼られたラベルのみ。ケースはビデオの物ではなく差出人制作のオリジナル品のようだ。「レオマニア」? 動物モノ? 鮫が出

          Who is"Good Guy Video"? ①