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知れば知るほどわからなくなる

 なにかついて知ろうとすれば知るほどにわからなくなります。

 目標の旗を立てて、そこを目指して進み始める時は、たいてい自分とその旗しか見えていません。したがって、自分が一体どんなプロセス(道筋)を進むのかをあまり考慮されていません。

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 点と点を結ぶのだから、一本の線でいいだろうと考えます。つまり、平面で考えている。

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 しかし、実際には自分では変えられない環境的な要因なども重なって、直線距離で進めることはまずありません。例えば、進み始めると障害物が現れて、スタート地点から見えたゴールは見えなくなってしまう。

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 それでもまだカバーできるのですが、先に進んでいるうちに出発地点からは見えなかった谷に出会うことになります。そうすると橋を架けるなり、谷に一旦降りて上ってくるなりが必要になります。

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 すると近づいていたはずのゴールが一旦離れて見えるようになったり、いつまでも近づいていけないような感じがしたりします。

 ただ、距離的には離れていても、道のりとしては確実に近づいているということがあります。知れ知るほどわからないというのは、おそらくその道中に訪れる実感なのではないかと感じています。

 その実感がどれくらい続くのかはその人の進んでいる道の規模にもよるのでわかりません。ただ、その感覚は見当違いの方向へ歩んでいる時には生まれてこない感覚だと思っています。

 少なくとも僕はそうやって、自分に言い聞かせながら我が道を歩むようにしています。

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