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完璧主義を矯正する

 行動を躊躇させるのはなにかを考えてみた時に、僕の場合は完璧さを求めることだった。
 自分のなすこと発言することが「なにか間違っているのではないか」が萎縮させた。完璧主義は己だけでなく、それと関わる人も疲弊させる。

 完璧を求めないようにする。言ってしまえばそれまでなのだが、完璧主義の人だって、それは理解しているのだ。行動を起こす前は何度もそう自分に言い聞かせている。けれど、いざとなると押しのけて前に出てきてしまう。つまり、大脳的な話ではなく身体的な問題なのだ。身体の方を脱「完璧」に慣らしていく必要がある。

 試行錯誤した結果、決して完璧を目指せない状況を作ることによって、固定観念から解放されてきたと感じる。

①毎日やる
②時間の制限を儲ける
③おおやけにする

 些細なことでいいから、この3つの要素を盛り込んだことをやる。それだけだ。

 まず「①毎日やる」。失敗体験することが大事なのだが、完璧主義にとって、失敗するための行為は心情的にもやりたくないだろう。しかし、毎日続けていれば必ずどこかで必ず「できない」がやってくる。それを待つのだ。

「②時間の制限を設ける」。これは「できない」誘発させる要素だ。毎日やるだけならば、できてしまう人がいる。時間制限があると、それをオーバーする可能性が高まる。
 ただし、これは自分にプレッシャーを加えるだけではない。「時間のせいでできなかった」と自分に言い訳を用意してあげるのだ。逃げ道を確保するのは大事だ。

「③おおやけにする」。隠していたら、完璧は維持できてしまう。そもそも完璧主義の多くは自分の中の美学ではなく、他者の目や評価から発生している場合が多い。つまり、それを矯正するためにはだれかの目がある状況で、失敗を体験することが非常に重要だ。
 必ずしも大人数に言う必要はないが、自分がやっていることを他者に見えるようにしたり、知らせておいたりする。そうやって、隠せない状況を作っておく。

 こうやって、不完全が起こりやすい形を作っておくことで、自分の不完全さを許容できるようになっていく。

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