つい、。
ひとは失ってから
気づくものが多すぎる
失ったことは
何をしても戻ってこないし
無くし物じゃないなら
尚のこと
結局、
見つかったとて
戻ってきてもすぐ忘れる
この言葉に返事が来るのは
超能力を持っている宇宙人か
拙い文章に同情した神様
はたまた不思議な力が使える妖精さんか
生きている人間
生きて話せる今だからであって
ふっといなくなる、そういう事を
みんな当たり前のように忘れてる
忘れているし、考えてない
考えないようにもしている
当たり前だと思っているから
当たり前であって欲しいから
久しぶりに会った友達
道端の人懐っこい猫
不思議な雲の動き
引っ越す隣人
いつもいくコンビニの店員さん、
いつの日か憧れた人
「またね」
そのまた今度は
ないかもしれない
それを忘れて
ふと失ったことに気づいて
悲しみと後悔に塗れて
涙と一緒に止めどなく出てくる言葉
辛いよね、悲しいよね
どうしてって思うよね
でも、結局、忘れるよ
忘れちゃうの
部屋に貼ったポスターが
日焼けして、薄くなっていくように
だんだん気づかないうちに
忘れてないけど、また他の大事なことを
忘れる
忘れてるの
それに気づかず
私はいつまでも覚えてると
思い続けて
また失ってから気づくんだろう
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