旅に暮らす #1 沖縄(前編)
南米の旅を終え、今度は国内で旅を続けています。
今回も、旅の手記みたいなものを細々と続けていきたい。
ひとまず、「旅に暮らす」という名前をつけてみました。(ネーミングって難しい。練習だと思って無理やりつけてる。)
南米での旅を綴った「時の風景」と同じく、断片的でまとまりのない文章になりますが、もしよければお付き合いください。
9/15~9/16 東京
9/17~9/20 家族旅行で沖縄(那覇、恩納村、その他)
9/21~9/28 YUMYUM garden(大宜味村)にてボランティア生活
9/15 午後3時過ぎ
5ヶ月の南米旅から帰国。成田空港からバスと電車を乗り継ぎ、2時間ほどかけて東京都小金井市の実家へ帰る。
9/16
朝から市役所でやっておきたかった手続きを済ませる。その足で友人から手作りベーグルをもらうため自転車を1時間くらい漕ぐ。桜上水駅へ。久しぶりの再会、ほんの数分の立ち話でお互いの生き方を褒め合っていた。
そのまま、別の友人と待ち合わせてお昼を一緒に食べ、彼の所属しているサッカーサークルの練習に行く。前日に、「混ぜてもらえたりする?」と聞いたらOKだった。高校卒業以来会っていなかった後輩たちとサッカーできたのは楽しかったけど、フルピッチでの試合は身体がついてこれなさすぎた。
夜、バックパックの中身を入れ替える。年末年始まではおそらく西日本で過ごすので、温かめな服をかさばりすぎない程度に。国内なら読み終わった本をあげる人にも困らなさそうなので、南米よりちょっと本は多めに、とか。知り合いの家に泊めてもらえることも多いだろうし、どの家にも洗濯機ほぼあるから、洗濯関係の荷物は思い切って全部出す。などなど。
9/17
朝7時前に家を出発。家族旅行で沖縄へ向かう。東京滞在はたったの40時間くらい。昨日の動きとか、忙しないけれど、これが自分のリズムだなという感じで無理は全然なく、むしろ心地よい勢い。
羽田空港。三連休の初日で賑やか。なんか明るい空港の雰囲気は久しぶりに見た。パンデミック以降、空港はシーンとしていたり、薄暗いようなイメージが強かった。この日の羽田はワクワクキラキラしていて、それがなんだか新鮮だった。
1つのタブレットで一緒に漫画を読んでる4人組がいた。読みにくそうだけど、結構楽しそうでもあった。
那覇到着
国際通り付近で散策。最初はなんとなくみんな一緒にいたけど、次第にバラバラになっているうちの家族。
創作演舞団「朱雀」さんのパフォーマンスにたまたま出くわした。手話も混ぜたりしていて、おもしろかった。太鼓の音、踊りながらの掛け声が身体に飛んでくる感じ。(嫌な感じではなく)刺さる、そんな感覚。
9/18
実家近くにある『珈琲や』に豆を卸している中山コーヒー園を訪れる。
車で5分ちょっと山を登って行くと、ペルーのアマゾンに戻ってきたかのような風景がお出迎えしてくれた。木々、植物たち、セミをはじめとする虫たちのエネルギーがこの場所はすごい。
農園の方といろいろ話していたら、ぜひボランティア滞在してほしいと誘ってくれた。他にも行きたいところがあったり、もちろん悩むのだけど、ありがたいお声がけ。
沖縄のカウチサーフィンがすごい。家族が帰る日、那覇で1泊だけしたかったので3人にリクエストを送ってみたら、1時間もしないうちに全員OKがでた。メキシコでは20人近く送って誰もOK出なかったりしたこともあったから、びっくりした。
9/19
ガンガラーの谷のツアーへ。
ガイドさんが素晴らしかった。最高の仕事をしている、この人のもっている才能が遺憾なく発揮されている、そんな感じがすごくて、それに触れることができて、すごく満たされた気持ちになった。きっと大した給料はもらってないだろうし、メディアに取り上げられることもほぼないのだろうけど、それらには関係なく、僕が感じる「善い仕事」をしている人たちがいるんだなと改めて実感した。
途中、一緒に参加していた家族の男の子がリュウキュウキノボリトカゲを見つけて、捕まえるのを手伝ったのもすごく楽しかった。そこら中にいたコオロギを何匹か捕まえ、エサにどうぞ~とも。小学生の時、虫かごにカマキリとバッタをいれて、カマキリがバッタを食べるまで30分くらいずっと見つめていたことを思い出した。
9/20
両親と妹は関東へ帰るので、ここでバイバイ。ここまでは旅行気分、ここからは旅気分。どっちも好きだけど、きっと飽きないのは旅の方。
9/21
ワークアウェイで見つけたYUMYUM gardenに1週間滞在するため、那覇から大宜味村へヒッチハイクで向かう。
1台目は、おじいちゃんひとりの車。北谷までならいいよ~と。20分ちょっとの距離、ちょっとずつでも進めることがありがたい。俳句にハマっている人だった。
2台目は、仕事を休んで遊んでいる女子2人組。助手席の人は朝からお酒飲んでとっても楽しそう。
「私たち、今日は時間だけならあるから!笑 どこまででも連れてってあげるよ~」と。ミラクルが起きた。彼氏の話とか、いろいろ聞かせてもらい、午前中からお酒ももらって楽しいドライブになった。ヒッチハイクがうまくいきすぎて、YUMYUMのヒデさんとの待ち合わせまで時間があったので、古宇利島の方までちょっと行ってくれたり、とてもとても感謝。
変なやつがいたと、飲み会のネタにでも使ってもらえたらいいなと思いながらバイバイした。
~~
YUMYUM garden
到着してすぐに感じる。めちゃくちゃいい場所。ディエゴのところを思い出す。あそこほどではないけど、山や森の中に囲まれている感じ。
虫の声、鳥の声、ときおり聞こえるなんだかわからない獣の声。
建物の改装に来ている大工さんたちもおもしろい人たちだった。どういうわけか、インドに行ったことがある人のほうがマジョリティな空間。
夜は、同じくボランティア滞在しているふーちゃんとゆっくりお話。楽しい。
主に畑を手伝っているヒカルくん、たくさんたくさん話を聞きたいと思った。植物のこと、自然医療、菌、他にもいろんな知恵をすごく豊かに持っている人らしい。菌の声も聴こえるんだって。
カリフォルニアで生まれ、10歳までは家族で1年ごとにあちこち移動する生活、それ以降は沖縄にいて大学はアメリカ、その後タラポトのジャングルで4年くらい暮らしたり旅をしながら今は沖縄で畑とかをやりながら生活している人。
1週間で去るのがもったいない場所だ、と初日から思ってしまった。
ああ疲れたなー眠いなーと布団に入る。まだ23時前。本を少し読んで、明かりを消す。おやすみなさい。
明かりを消したら部屋の中にホタルがいた。わーお。よし、今度こそ、おやすみなさい。
https://qr.paypay.ne.jp/p2p01_Hzk3zHqeBv8MbNN7
この記事が参加している募集
いただいたお金は、その時に世界がいきいきしそうなこと、輝きが増すと思うことに使います。