トマトの正しい食べ方
最近ミニトマトにはまり、セブンイレブンで「顔がみえるミニトマト」という商品を必ず買っていた。
生産者が誰なのか似顔絵と名前を丁寧に表示してくれている。
今日は清田さんか、今日は松山さんか。
そんな風にちょっとした楽しみもあって必ず買っていたのだがもう見かけなくなった。
ここ最近ずっと置いていない。
「顔がみえるミニトマト」がないので仕方なくその隣に必ずあった普通サイズの4つ入りのトマトを買っていたのだが、それさえも数が減り3つ入りになっている。
季節的にトマトの季節じゃなくなったのが寂しい。
ミニトマトはおやつ感覚でパクっと一口で食べられるし、甘味もあって普通のトマトよりも好きだ。
一口で食べれるからと言って油断していると、ブニュっと脳みそ部分が口から飛び出てしまう。
それで何度かラグを汚してしまったり、パソコン画面に飛び散ったりと同じ過ちをした。
普通のトマトを食べるときは丸かじりだ。
家に包丁もまな板もないので、外人がりんごを食べながら外を歩いているように、私はトマトをまるかじりしながら家のなかを徘徊している。
トマトを毎日丸かじりしていると、食べ方も上手になる。
まずトマトのヘタをとり、ティッシュできれいにトマトをふき取る。
それからヘタ側ではないおしりの部分からがぶっとかじる。
ここからがポイント。
上下の前歯がトマトの外壁を破壊した隙間から一気に脳みその部分を吸い取る。
トマトの脳みそ部分が一番フレッシュな状態で味わえる。
この脳みそを吸い上げる瞬間が一番の醍醐味だ。
脳みその部分を外気にふれないように一気に吸い上げる。
ミニトマトではこの手技は使えないし、使う必要もない。
脳みそがすべてきれいに吸い込まれてしまい、あとはトマトの外壁と中の支柱だけになっているので、途中で脳みそがぼとぼとと零れ落ちることはない。
こうやってトマトをおいしく堪能している。
お肌にもいいし、毎日食べたい。
そういえば、うちのじいちゃんはトマトに砂糖をこれでもかというくらいぶっかけて食べていた。
スイカに塩をまぶす感覚の域をこえて、カットされたトマトに大量の砂糖をぶっかけている。
これがとてもおいしい。
一度食べると手が止まらなくなる。
そういえば、じいちゃんがいなくなって、すっかりそのような食べ方はしなくなったな。
今度やってみるか。
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