松本きりん
誰かとご飯を食べる約束がある時、約束の時間に腹が減っていないときがある。 それでも約束は約束なので食べなければならない。 誰かと会う予定があると憂鬱になるのはそういう理由もあるか。 腹が減っていないのに無理やり胃袋に入れなければならないのが苦痛だ。 約束の時間に、空腹になってくれればいいのだがわたくしの胃袋は空気をよんでくれない。 そういう時に限ってお腹がぱんぱんだ。 ご飯は腹が減った時に食べたい。 誰かとご飯を食べる予定がある時に限って、腹が減っていない。
前職をやめ、21日が経った。 元副業をひたすら自宅でこなす日々。 現状、元副業の収入はまだない。 気分は無職時代と同じような感覚。 胸を張ってフリーランスです、と言えるのはまだ数か月先になるか。 今日は地元で一緒に働いていたナース2人と会う予定。 正直、中止にならないかなぁなんて思っている。 相変わらず、誰かと会う予定があると憂鬱になるのは変わらない。 久しぶりの再会なので、爪を整えて、ムダ毛処理をしていく。
数日前セミが鳴いていた。 夏が始まった。 上京してからというもの夏らしいことは何もしていない。 夏らしいこととは、夏祭り、海、プール、花火大会、野外イベント、とか。 自宅でいつも通り、クーラーで涼んでいるだけ。 浴衣デートを妄想してみたりも。 10年前に浴衣を買って以来、その浴衣の出番はないまま。 なぜかまだクローゼットに眠っている。 そして、10年前、その浴衣で地元の花火大会に行った相手は同じ職場の後輩の女の子。 それはそれで楽しかったが、素敵な男性と浴衣
雲の上に乗れたらいいな、 と同じ感覚で、海の上を歩けたらいいなと想像したことがある。 海の上をひたすら歩いて知らない国へ行くのもよし。 お散歩がてら、1kmくらい歩いてまた引き返すのもよし。 水中で泳いでいる魚を水面から観察するのもよし。 海で泳ぐのがあまり得意ではない。 幼き頃、クラゲに刺されて太ももが腫れあがった記憶がある。 海のなかの生き物が怖い。 あとは水がしょっぱいから。 泳ぐとなると、もっぱらプール派だ。 昔、宮崎にシーガイヤという施設があった
夏の風物詩といえば、かき氷。 全く興味がない。 夏祭りの屋台に必ず存在するかき氷屋さん。 自ら買ったことが一度たりともない。 かき氷にお金を使うくらいなら、金魚すくいに全額使いたいくらいだ。 削った氷にシロップがかかっているだけというシンプルさは素晴らしい。 たが、食したいと思わない。 口にしたとしても、3口くらいで満足。 世間で出回っているかき氷の量はわたくしには多すぎる。 もし、夏祭りなんかで友達が食べていたらつられて食べたくなるかもしれない。 その時
本業をやめ、半月が経った。 自分が好きな時間に何もかもやっている。 幸せだ。 最近気になるのは起床時間。 だんだんと遅くなってきている。 今日は9時半に起きた。 わたくしにとって9時~10時の起床は遅い方。 就寝は0時~1時なので夜更かしをしているわけではない。 希望としては7時ぐらいにおきて、朝の優雅な時間を大切に使いたい。 ただ現状、眠っていたい、が圧倒的に勝っている。 本業をやっていた頃は早くて6時~7時起床だった。 早起きができないわけではない。
小学校の遠足の時の母親が作ってくれたお弁当を思い出す。 みんなで楽しくおしゃべりしながら目的地へ移動。 なんだかお尻が湿っているなと感じ、リュックの底に目をやると、楕円のシミができ、お弁当の汁が漏れていることに気付く。 その次の遠足では、お弁当が傾かないよう逐一リュックの中身を確認しながら移動。 今日は漏れていない、と安心したのも束の間。 目的地に到着し、リュックからお弁当をとり出すとやはりリュックの底がお弁当の汁で汚れている。 汁漏れしたお弁当を見るたびに食べる
一応、全身脱毛は終了している。 だが、うっすらと生えているところはまだある状態。 脇も指も足も腕も、完全に毛がない状態ではない。 ある程度、ムダ毛処理は必要だ。 だが、行っていない。 生えっぱなしで、野放し状態だ。 これだから、いざというときに焦ってしまう。 つい先日、ブラジャーのサイズを合わせていた時のこと。 店員さんが、サイズチェックをしてくれるとのことで試着室へ入る。 ブラジャーをつけ、店員さんを呼ぼうとしたとき、脇毛がちょろちょろと生えているのが目に