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わたしの身体②精密検査(前編)

2021年に子宮全摘出手術を受けました。
この機会に婦人科系疾患の経緯や女性の人生と生理について綴ります。
私の主観と経験に基づく内容となります。感じ方や症状は人により異なりますので一つの例としてご参考になれば幸いです。

20代の後半、「何となく体調が悪い」という事が増えた。
若さで乗り切ってきた早朝や深夜を含む不規則なシフト勤務と正社員(総合職)の仕事に不安を感じるようになっていた。
転職を決意し、半年の休養時間も意識的に取り、暫くのんびり働けるようにと派遣社員の道を選んだ。

30代始めに受診した健康診断で精密検査を受けるようにと病院に呼ばれた。
看護師さんに「先に説明をするので診察室へ」と促される。
医師から言われた言葉は「血液検査の結果が良くないです。白血病の可能性があります。」

体調が悪いといっても、風邪や胃腸炎や蕁麻疹などしか経験がなかった。
症状が出て、病院に行って、薬が処方され、何日か休めば、完治する病ばかりだ。疲れやすいのは年齢のせいだと思っていた。
全く自覚症状も無く、自分が大きな病気に罹るとは考えたことがなかった。
血液検査を受け、病院を出てすぐ母へ電話する。
「悪い病気かもしれない・・・。」
電話を切って、ボケーっとしたまま帰路についた。

結果を待つ間は、それまで感じたことの無い、落ち着かない日々だった。
数日経っても連絡が無く、「1日を争うような状況ではない。」と少し安心したが、血液検査の数値は悪く、結局、さらに大きな病院で精密検査を受ける事となった。

ずっと続くと思っていた、ありふれた日々が、普通では無いのだと実感する初めての経験だった。

続編へ続く




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