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わたしの身体⑦偽閉経療法の副作用

2021年に子宮全摘出手術を受けました。
この機会に婦人科系疾患の経緯や女性の人生と生理について綴ります。
私の主観と経験に基づく内容となります。感じ方や症状は人により異なりますので一つの例としてご参考になれば幸いです。

GnRHアゴニスト(偽閉経療法)を選択した経緯や治療内容が気になる方は上記、リンクへ。

私の経験した副作用について
病院で説明を受けた副作用は「更年期症状」と「骨粗しょう症リスク」
女性ホルモンの分泌を抑え、閉経状態になる為に起きる症状だ。
更年期症状と聞いても、40代前半だった私は一般的なイメージレベルの知識しか持っていなかった。
真冬でも汗をかいている。イライラする。体調が不安定。老化がすすむ。
とにかく、抽象的かつネガティブな印象ばかり・・・。
先生も「辛かったら、無理しないで様子をみましょう。」と慎重。

結果から言えば、5年ほどに及ぶ、全期間(半年服用、休薬約1年半を2回、半年服用、休薬約半年、手術前3か月服用)を通して私は服用を中止するほど耐え難い副作用はなかった。
確実に「更年期症状」を実感したし、閉経状態になることで身体のあちこちに間接的な変化があったが、副作用よりも、生理がある時の辛さのほうが、勝っていたので、生理痛や貧血、大量の出血などの色々な煩わしさから解放され、その点ではとても快適に過ごせた。
生理周期のリズムが無い身体は、穏やかだけれども、何となく気分も低め安定で、急におばあちゃんになったような不思議な感覚だった。

具体的な更年期症状は「ホットフラッシュ」「睡眠障害」
首のあたりからカーッと急に汗が噴き出す。暑いというよりは、火照るという表現がしっくりくる。でも手足や首の後ろ、お腹など身体は冷たい。
普段は寝つきも良く、ぐっすり朝まで眠れるタイプだが、夜中に何回も目が覚めて、眠りが浅くなった。仕事や外出も急に億劫に感じるようになった。

「老化」を実感
まず、肌のハリが無くなり、くすみを感じた。手が皴っぽくなりジェルネイルが似合わなくなった気がした。目や鼻などの粘膜が乾燥する。
目が痛いので傷がついたと思い、眼科に行ったところ「老化です」と言われ
軽いショックを受ける。あちこち潤いが無くなるという事かと実感。
40代という年齢による老化もあるが、休薬期間に入ると、症状が軽減されたので、やはり女性ホルモン分泌を止めた影響が大きかったと思う。

子宮全摘出手術を終えた今、生理痛やPMSの症状、痛み止め薬や偽閉経療法の治療薬から解放されてみると、薬によってコントロールされている状態が身体に与えていた負担の大きさを実感している。
当時は生理痛やPMSの症状が悪化していて、生理のある日常より更年期症状の方が軽く感じていたという異常事態だったのだ。

手術を決断したのも執刀医の初診時の「薬を飲んでいる方がラクという事は相当、体調が悪化している証拠。」という言葉だった。

私の感じた主な副作用についてはここまでにして、次回は、偽閉経療法の効用について書きたい。



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