三人展《シェイクスピアの妹たちの部屋》|書斎|アンヴァンテール
天井まで積み上げられた書棚の書物、紙とインクの香り——L’Atelier d’Ectirure。図書館が大好きだった少女時代、私のためだけの図書館である書斎に大きな憧れを持っていました。
現代のシェイクスピアの妹たちに捧げる、お気に入りの書斎作りの為のアンティークをご紹介いたします。
モシュリンヌの菫&ミモザの絵柄が美しい切手用ボックスとペンホルダー&クリップ。モシュリンヌとは、1800年代から1933年までスコットランドのMauchlineモシュリンヌという町で作られていた工芸品で、当時フランス各地の観光地にて、スーヴニール(お土産)として販売されていました。オリーブの木等で作られた艶のある木目が特徴です。
切手用ボックスにはCherbourgの地名が書き込まれています。シェルブールはフランス北西部、イギリス海峡に面した港町で、1964年カトリーヌ・ドヌーブ主演、ジャック・ドゥミの仏映画『シェルブールの雨傘』の舞台となった町でもあります。
蓋を開くと切手用に区画に分かれており、綺麗な切手を入れて、大切な人へのお手紙を書く際のお供にどうぞ。
一方、ペンホルダー&クリップの方には南フランス、NiceとSt Tropezの地名が書かれています。サントロペは、コレットやポール・シニャックも住んだ美しい港町で、1930年代には多くの芸術家やセレブリティたちが訪れるようになりました。
ペンホルダーへは、ぜひペン先をご用意頂き差し込んで、菫色インクを浸し、文章を書く手元で揺れる菫とミモザをお楽しみ頂けたらと思います。
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1920~30年頃のボードレールの『悪の華』——Les Fleurs de Mal。手のひらサイズほどの小さな版型にリボン&ガーランド柄の表紙、表紙を捲ると天使模様があらわれるという、なんとも可愛らしい姿になってしまった『悪の華』になんだかクスっと微笑んでしまいます。
書斎の書棚から取り出し小さなポシェットへ軽やかに忍ばせて、チュイルリーやリュクサンブール庭園のベンチで読書する当時のシェイクスピアの妹たちの姿を想像します。乙女の為のアンティークの『悪の華』はいかがですか?
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書斎に一日中籠って読書や執筆作業するときに、合間の軽食のお皿にいかがでしょう。名窯として名高いクレイユ・モントローのお皿に転写プリントで描かれているのは、19世紀の画家J.J.グランヴィルの『花の幻想』からの擬人化された矢車菊とヒナゲシです。
それぞれの花の特徴でデザインされたドレスやお帽子がとっても素敵。センターだけでなくリムにも、菫、薔薇、マーガレット、水仙など、様々な花の妖精たちが現れる、なんとも豪華なデザインに心躍ります。
皿の裏には1840-1876年まで使われていた、L.M et Cieの窯印がありますので、19世紀後期のお皿であることが分かります。
お皿の美しい青色に惹かれ、同時期1860年代の美しい青色の古書を添えたアンティークセットに仕立てました。
100年前のシェイクスピアの妹たちが愛用していた、知と美が詰まった品々。書斎のインテリアとしてぜひお手元にお迎え頂けましたら嬉しく思います。
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店舗名|アンヴァンテール
商品名|菫とミモザ柄のモシュリンヌ切手用ボックス
商品サイズ|定規を合わせた画像にてご確認下さい
新入荷(2022年)
*オンラインショップに詳細画像を掲載しています
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店舗名|アンヴァンテール
商品名|菫とミモザ柄のペンホルダー&クリップセット
商品サイズ|定規を合わせた画像にてご確認下さい
新入荷(2022年)
*オンラインショップに詳細画像を掲載しています
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店舗名|アンヴァンテール
商品名|1920年頃ボードレール『悪の華』本
商品サイズ|定規を合わせた画像にてご確認下さい。
新入荷(2022年)
*スレ・破れ、修理跡あります。
*オンラインショップに詳細画像を掲載しています
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店舗名|アンヴァンテール
商品名|19世紀グランヴィル『花の幻想』皿と古書セット
商品サイズ|定規を合わせた画像にてご確認下さい。
新入荷(2022年)
*貫入・変色などあります。皿の中心付近に小さな表面の欠けがあります(以下のリンク先、オンランショップのページをご参照願います)。皿は日本の食品衛生法に基づき、食器としてではなく、アンティークの装飾品として輸入致しております。
*オンラインショップに詳細画像を掲載しています
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