ディケンジング・ロンドン|TOUR DAY 2|互いの友《3》
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『互いの友』あらすじ
塵芥で財を成したハーモンの莫大な遺産を受け継ぐことになっていた息子のジョン・ハーモンが、テムズ川で水死体となって発見される。彼の死と残された財産をめぐって、二組の若い男女を中心とした社会のあらゆる階層の人々が「互いの友」を通じて交錯する。
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夜の帳と霧のカーテンがロンドンの街をメランコリックに包んでいます。ヴィナスの店の次に巡る『互いの友』ゆかりの場所は、テンプルにあるモーティマーの事務所。
事務所の扉を開けるとそこには、画家・鳥居