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共感しない

自分で自分の葬式の段取りをする人が稀にいる。
是非はともかくとして、よほど死に向き合う覚悟があって、経済的にもゆとりがある方しかできない芸当かと思う。

そういう奇特な方を除いて、葬式をどう行なうのかを本人に尋ねるのは失礼ではないか。しかも相手はピンピン生きている。

ところが、国会で堂々と鬼の首を取ったみたいに総理大臣に尋ねた名物国会議員がいたそうだ。

言っておくが、ワシはその総理大臣を支持していない。すぐにでも辞めて欲しいくらいである。

ただ、意図がどうとか正しいとかではなくて、人として言ってはいけないこともある。

もしこの発言が「お得意」のパフォーマンスのつもりなら、自身の人間性のレベルが著しく低いことを示したに過ぎず、共感する人は身内含めておそらく僅かだろう。

言われた側も、こんな非礼な問いに真っ直ぐに応える必要などない。

お得意の「検討します」と言うだけで充分ではないか。