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水槽の魚

もう1月も半ばになる。
クリスマス、正月とイベントらしいことが続いていたが、街は通常モードに戻った感がある。

テレビを観ないから、その世界が作り出そうとしているトレンドは知らない。
知る価値があるなら時間と電気代を惜しむつもりもないが、期待することが無駄だろう。

つくづく我々一般庶民は巨大な水槽で飼われた魚のようなものだと思う。
水が綺麗で、エサがたくさんあるうちはまだいい。水が濁って、エサが少なくなったらどうなるのか。
間違いなく、水は汚れてきている。エサにありつけない魚も増えている。

魚が暴れ出さない限り、水が綺麗になることも、エサが増えることもない。
弱い魚同士が共食いするのが増えるだけのことで。

いったい誰が何のために水槽で魚を飼っているのか考えたことがある人はどれほどいるのだろうか。
これは遊園地のアトラクションの話ではない。
世界で起きている現実のことだ。