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【巨人】開幕直前!外国人枠&投手陣戦力分析【2021】

開幕まであと3日。

目前に迫った開幕に向けて、巨人の野手陣についての評論記事は散見されるので、本記事では外国人選手枠の使い方と投手陣に絞ってスポットを当ててみた。
(最後におまけで年齢別支配下野手一覧と開幕予想オーダー、開幕戦の注目ポイントも載せてありますのでお見逃しなく)

【コロナ禍の特別ルール】

まずコロナ禍2シーズン目における特別ルールから確認していこう。
出場選手登録は従来の29人→31人、ベンチ入りは25人→26人、外国人枠は出場登録は4人→5人への拡大は昨季から変更されていない。

外国人枠は内訳の扱いが変わった。
昨季は外国人枠5人(ベンチ入りは4人)の登録を「投手4、野手1」「投手1、野手4」の比率で登録した場合は、その後の変更は不可だったが、今季は変更可となる。
ただし、4人あるいは5人全員を投手または野手にすることはできない。

【外国人枠】

外国人枠の使い方から検討してみる。
新戦力のテームズ、スモークとウレーニャは入国ができておらず、デラロサが左足小指の骨折の影響でやや出遅れている。
デラロサの怪我は骨折とはいえ、既にシート打撃で登板できるほど順調に回復しており、そこまで長引くことはない。
開幕直後はサンチェス、ビエイラ、デラロサ、ウィーラーの4人が外国人枠での登録となりそうだ。

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テームズとスモークが来日できない現状はチームにとって大きな痛手だが、ウィーラーにとってはこれ以上ないラッキー。

怪我や想定外の乱調がない限りは、シーズン通して3枠は投手で外国人枠を使う可能性が高く、残された2枠は高値を払って連れてきたテームズとスモークに使うのが基本線になってくる。

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ウィーラーが巨人の戦力として生き残るには、新助っ人の合流•調整が整うまでに、不動の5番として高いレベルで安定した成績を残し続けるしかない。
クリーンアップ以外に置かれる程度の成績であれば、残念ながら新助っ人の調整が整い次第2軍降格が待っている。
とはいえ、テームズとスモークはコロナ禍で非常に難しい調整を強いられており、チーム合流後も期待通りの活躍を見込めるかは不明だ。
枠の関係で2軍生活が続いたとしても、ウィーラーが腐らずに調整を続ければ、活躍のチャンスは巡ってくるので、心を折らずに頑張ってほしい。

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【投手陣戦力分析】

【支配下投手】
30名 (育成14名)
※2021年度に迎える年齢 選手名

38 大竹
35 井納
34 野上
33 デラロサ
32 菅野 サンチェス 高木
31 鍵谷
29 高梨 戸根 ビエイラ
28 中川 今村 桜井 田中豊 メルセデス
27 畠 (山川)
26 古川 (鍬原) (谷岡)
25 高橋 伊藤優
24 (與那原)
23 大江 太田 堀岡 平内 山崎伊 山本 
 (奈良木) (山崎友)
22 (田中優)
21 戸郷 横川 沼田 (直江) (平井) (戸田)
20 井上 (堀田)
19 (笠島) (木下) (阿部)

【先発ローテーション】

選手名 年齢 
1.菅野 32 
2.戸郷 21 
3.今村 28 
4.サンチェス 32 
5.高橋 25 
6.井納 35 

【先発ローテーション総評】

2021年の先発ローテーションの中心は、原監督が公言している通り、三本柱の菅野•戸郷•サンチェスとなる。

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開幕投手については議論の余地なく、
残留を決めたエースの菅野が4年連続で務める。

2番手は戸郷。
チーム投手陣の中で一番最初に登板日が内定したと報道されているが、原監督のインタビューを聞く限り戸郷とサンチェスの信頼度は同等に思える。
一見するとどちらを2番手に使ってもおかしくないが、開幕カードの開催地である東京ドームと両先発の相性を考慮すると見え方が変わる。
昨年度の球場別成績を調べてみたところ、戸郷は東京ドームとの相性が抜群に良く(防1.62/44.1回)、一方のサンチェスは相性が悪い(4.66/36.2回)。
投球回が少ないので有効性のあるデータとも思えないが、両先発が東京ドームで登板した直近のオープン戦の結果をみても、チームのスタートダッシュを考えれば2戦目の先発は戸郷が適任だろう。

三本柱のサンチェスはカードの頭で回って欲しいので、順番的には4番手に入る。

三本柱以外で開幕ローテ入りを勝ち取るのは、ローテ入りを明言された今村、FA移籍初年度の井納、現在は2軍だがゲームメイク能力に定評のある左腕高橋と予想。

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表ローテは菅野→戸郷と右の好投手が続くので、3戦目は左の今村か高橋になる。
首脳陣の現在の信頼度で考えれば、3戦目は今村が当確。

残りは井納と高橋になるので、左右交互のローテにして相手打線の目線を変えていきたい。
結果、裏ローテの予想はサンチェス→高橋→井納という並びに収まった。

先発陣は怪我から復活した野上、順調に調整を続けている畠など下で控える選手も多いので、シーズン前半から調子の良い投手を入れ替えながら回していくことになりそうだ。

但し、単年契約の菅野•サンチェスは来年の戦力としてカウントできないことを考えれば、今年はリーグ制覇だけではなく、戸郷を中心に今村•高橋•畠•直江など次世代の柱となる若い先発の育成にも力を入れなければならない。

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一軍は断じて育成の場ではないが、成長を促進させる采配は求められる。
大原則の実力至上主義を崩すことなく、シーズン終盤のローテを守りきれる若武者が何人育つかに注目したい。

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【ブルペン】

選手名 年齢
中川 28
高梨 29
高木 32
デラロサ 33
ビエイラ 29
大竹 38
鍵谷 31

【当落選】1人
※ 1人は1軍ブルペン/2人は2軍で先発調整

選手名 年齢
野上 34
平内 23
畠 27

【ブルペン総評】

今年は後ろが大崩れすることは考えにくい磐石な体制が整っている。

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右も左も年齢層含めてバランスがよく、
唯一の懸念点を挙げるとすれば、先発か中継ぎかはっきりしない桜井(以前の田口や澤村)のような投手が多いことだ。

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チーム都合で起用方法をコロコロと変えてしまうと、心も身体も準備を整えきれなくなる。
チームに足りない役割を配置転換で急遽任されるのだから、一時的に出場機会は増えるが、そこで結果を出せなければ戦力としてみられなってしまう。

先発か中継かもはっきりしないまま調整し、常に結果を求められるのは酷に思えるが、例に挙げた桜井などはその状況で安定した投球ができなければ、年内にトレードされても不思議ではない。

2軍も素材は良い投手ばかりなので、方針を決めたら目先のチーム事情に左右されすぎず、ある程度は一貫したポジションで使うべきだと個人的には考える。
日本一のソフトバンクをみても、中継ぎと先発をいったりきたりする投手は少ない。
この点については、桑田コーチの入閣で方針が変わるのかに注目したい。

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【おまけ】

【支配下野手】
支配下35名 (育成12名)
※2021年度に迎える年齢 選手名

39 亀井 中島
35 陽 ウィーラー テームズ スモーク
34 炭谷
33 坂本 梶谷
32 丸 小林
31 立岡
29 大城
28 増田大 若林 石川 重信
27 吉川尚 松原
26 北村
25 岡本和 岸田 八百板 香月
24 廣岡 (平間)
23 萩原 (加藤壮) (加藤廉) (喜多)
  (前田) (保科)
22 湯浅 ウレーニャ
21 増田陸 松井 (山下航) (黒田)
20 菊田 山瀬 伊藤海
19 中山 秋広 (岡本大) (坂本勇)
17 (ティマ) (デラクルーズ)


 【予想開幕オーダー】

1(右)梶谷
2(左)若林
3(遊)坂本
4(三)岡本
5(中)丸
6(一)中島
7(捕)大城
8(二)吉川
9(投)菅野

【開幕戦の注目ポイント】

開幕戦の打のキーマンは好調若林と、例年通り開幕に合わせてきたキャプテン坂本の2.3番コンビ。

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投の注目ポイントは【菅野の高めのストレートの使い方】
詳細は次回記事の本題になるので、是非注目してみてほしい。

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【次回予告】

最後までお読みいただき有難うございました!
来週からは、移動日となる毎週月曜日19時に記事をあげていきます。
次回の記事は〈菅野を進化させる高めのストレート〉を予定してます。
お楽しみに!


※本記事の色付けは、本文を見やすくする為に利用しており、引用ではございません。

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