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ヘルスケア業界の課題と解決策を考えてみよう

こんにちは。

本日は、「ヘルスケア業界の課題と解決策」についての投稿をしたいと思います。


1.上がる医療費

まず、こちらの情報をご覧ください。

これは国民医療費の推移ですが、年々、上がっていることが分かります。

日本では高齢者の割合が増えているため、医療が必要な人口が増え、それによって国民医療費も増えています。

このまま医療が必要な人が増え続け、医療費が上がっていくと、どうなるでしょうか?

国民が負担する税金が増えます。

国民皆保険制度を導入している日本では、医療費を国民全体でカバーすることになっていますので、医療費が増え続けると、その財源となる税金も増やさざるを得なくなるでしょう。

では、どうすれば良いのでしょうか?

それは、医療費を削減するために、健康である年月を長くしたり、高品質・効率的な医療サービスを提供したりすることが求められます。

本日の投稿では、それらの話をしていきたいと思います。

決して、他人事ではありませんので、興味ある方は、ぜひ、ご覧ください。


2.予防・治療・予後について

まず、人生において、ヘルスケアは3つのステージに分かれます。

それは、病気の予防、病気の治療、病気の予後、です。

本記事では、それぞれ下記と定義します。

【予後】
病院での治療・通院が無く、一般的な生活を過ごすことができる健康的な状態。もしくは、改善すべき生活習慣があるものの、治療・通院はしなくても大丈夫な状態

【治療】
通院、もしくは、病院で治療・手術・入院が必要な状態

【予後】
病院での治療、もしくは、通院が終わり、定期的な経過観測や介護等が必要な状態

ヘルスケアは、これら3つのステージに分けれますので、本記事では、3つのステージに乗っ取って話をしていきたいと思います。

次の章では、それぞれのステージにおいて、どのような課題があるのか、について話していきたいと思います。


3.ヘルスケア業界における課題

現在、ヘルスケア業界は、どのような課題を抱えているのでしょうか?

今回は上記で分類した予防、治療、予後の順番で見ていきましょう。


(1) 予防
予防では、何と言っても、病気にかからない身体を作るために予防が大切になります。

健康的な身体が続けば続くほど、医療費の負担は少なくなるので、医療費削減に貢献できます。

では、健康状態を維持・向上するための課題としては何が挙げられるでしょうか?

今回は、代表的な「睡眠」、「運動」、「食事」の3つをキーワードとして、これらに関する現代人の課題を整理していきましょう。

まず、睡眠です。

第一三共ヘルスケア株式会社が、20~60代の働く男女を対象に「睡眠に関する調査」を実施したところ、最も多い回答は「6時間台」(35.8%)、また、「7時間未満」の人の合計では回答率が約7割(66.8%)となり、推奨される7~9時間の睡眠を、多くの人が取れていないことが分かったそうです。

次に、「運動」です。

世界保健機関(WHO)によると、日本の成人の35.5%(男性33.8%、女性37.0%)が運動不足となっています。

最後は、「食事」です。

食事については現代人は忙しさのあまり、食事を抜いてしまったり、偏食してしまったりと、栄養バランスの取れた食事をきちんと取っていないことから、栄養不足や肥満といった方々が増えているそうです。

3つのキーワードのいずれにも、現代人ならではの課題がありますね。

これら3つを改善しないことには、健康状態を維持・向上させていくことは難しいでしょう。


(2) 治療
次に治療です。

現在、人口減少とともに地域の過疎化も進んでいますが、同時に地域の医療機関における医師が足りていない、医師を確保することが困難という課題が出てきています。

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