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短歌 銀閣後ろに帰らんとせず

かたつむり苔むす岩を伝いつつ銀閣後ろに帰らんとせず


今日は七夕ですね。私はというと、先日銀閣寺へ行ってきました。
久しぶりの京都でテンションが上がりましたが、銀閣寺は趣があって落ち着きがあり、とても厳かな気持ちになりました。
金閣寺は行ったことがありましたが、銀閣寺は初めて。この歳になると、銀閣寺の良さがよくわかりますね。
釣り鐘のような形をした窓も、どこか風情があって、細かいところ一つひとつに、古き日本建築の技術やそこに携わった人の思いを想像してしまいました。
ふと目を落とした岩肌に、なんと、かたつむりを見つけました。そのかたつむりから着想を得て今回短歌を作りました。
普段口語調の短歌を書いていますが、前回、今回とは文語調で書きたかったのです。


最近の話しになりますが、人間は一度に複数のことは出来ないということを悟りました。
体はひとつしかないので、あれもこれもとやっていたら、それぞれのクオリティーも落ちてしまいますし、なにせ体への負担も大きい。
完全にとはいかなくても、少しだけ絞った方が、自分のためになるように思いました。
今のこの心境が、目を落とした先のかたつむりと重なりました。
銀閣寺はとても美しい建造物ですが、それを背後にかたつむりは岩肌を伝っていました。
かたつむりには、かたつむりの道があったのでしょう。
京都に来て、本当に良かったと思います。
京都の夏は暑いですが、もうすぐ祇園祭もあります。そうだ、京都へ行こう!といった感覚で訪れてみるのもいいかもしれませんね。

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