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山羊座満月の独り言

2022年で最も地球に近い満月だった今回の山羊座満月。
未明の満月だったので肉眼で見ることはなかったけれど、夢の中で満月を見たような気もする。

今回の満月は自分のノード軸上で起きた。敏感な場所で月が満ちる。思えば先週末くらいから何となく日常の中で心を揺さぶられる出来事に遭遇することが続いていた。それらは直接的に自分とは関わり合いのないところで起きたことだけど深いところで自分の過去と現在に結びついているような気持ちにさせられた。同じ時を生きているのだから当然といえば当然だ。そして、それらの出来事は今自分が暮らしている都市、かつて暮らした都市で起きたのだった。平穏な日常を打ち破った出来事の連続に心も身体も動揺せずにはいられなかったのだろう。

自分がどこから来て、どこに向かおうとしているのか人生の方向性を示唆するノード。満月が照らし出すのはこれから向かう未来だろうか。ノードが扱うカルマというものが自分にとってどういうものなのか、それを知ることで未来も変わっていくのだろうか?

ここ数日、月が満ちていくにつれて体調も気持ちもどんどん大きな波に巻き込まれていくような心許なさを感じていた。ある日は料理をしているときにピーラーが指にふれて怪我をしてしまう。手を濯いで見てみると、うっすら赤い血が滲んでいた。すぐ消毒液と絆創膏を出してきて手当てをする。幸い大した傷ではなかったので、その日の午後には絆創膏を外しても平気になった。水にふれると多少ピリッとするけれど、そんなに気にはならない。毎日料理をするけれど、滅多にこういうことはないので自分でも驚いた。

その後も目に違和感を感じてよく見てみると少し腫れがある。気になるレメディーをいくつか取って様子を見てみることにした。このまま治ってくれたらいいなと思いつつも月が満ちるピークに向かう頃にはぷっくりして来て、それこそ月のような丸い膿が目頭に現れた。ほんの数時間の内に目の中の月もどんどん膨んでいった。追加でレメディーを取りながら、ふと見てみると膿は破れ、まだ赤みは残っているものの腫れは引き始めて来た。昨夜はそのまま早めに眠ることにした。今朝起きてみるとまだ痕は残っているけれど痛みはほとんど感じなくなっていた。

朝食の後、時間を取って瞑想してみた。座ってしばらくすると以前アメリカでマッサージを学んだときの出来事が思い出された。それはクラスメイトが、あるシャーマニックなヒーリングを受けた後、体調を崩し目が大きく腫れて病院に行ったという場面だった。美人の彼女の目が大きく腫れてとても痛そうだったのと、そのとき彼女と交わした会話を今も覚えている。そして膿を出すというのは何か自分の内に溜まったものを外に押し出そうとする自浄作用でもあるので、それ自体は悪いことではないんだと思い直した。

呼吸を整えながら、もう一歩深く心の中に入っていくと、見たくないものから目をそらさないようにと一連の出来事の報道を見続けたのもよくなかったのだと気づいた。心揺さぶられる出来事を前にして現実に起きたそれらの出来事を無視してはいけないと思って見ていたけれど自分の心には思いの外、衝撃が大きかったみたいだ。こういうときの自分の心の強度については今もその塩梅がよくつかめない。50年近く生きて来ても、まだまだ自分についてわからないことがたくさんある。

もう月は欠け始め、夕方には水瓶座へ入った。ゆっくりといつもの日常を取り戻しつつある感じがする。いったいあの月は何だったんだろう?月がもたらす浄化は時に痛みを伴うこともあるけれど、自分の心の裏側をのぞき見る勇気を持てば、それは大きな気づきになって返って来るのだろう。

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