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継続は馬鹿力なり

積み重ねが大事。だとはよく言うけれど…。

そんなにも大事なことなんだろうかと考えてみたら、いきなり結論を言うけれど…

超がつくほど大事なんだわ。

オトナになるとよく使う計算と言ったら、“逆算”だ。足し算とか引き算とかの公式とか計算方法じゃなくて、どういう計算をするのか?ということ。

だいたいが時間をはかるとか分量やお金を計算するのに使ったりする。コレ、だいたいのオトナがやっている。もしこの作文を高校生以下の子が見てたら、「ギャクサンって何?」と周りのオトナに聞くといい。
水泳をするひとと身体を鍛えるのが好きなひとに聞くと、裸を見せられる可能性があるが、それもまた勉強にはなるだろう。

それを知ると何が良いのかって?
そういう計算をすると、時間が無いなとか、材料が足りないだとか値段が高くなったことに敏感になれるのだ。
だからオトナは、少しの事でも気にしているし、ちょっとのことでも勿体ないと言い出す。“もやし”の値段とかエアコンのスイッチをマメに消すこととか、買い物の時に毎回おまけ付きのおやつを買ってくれない理由もわかってくる。
つまりは“オトナの行動を学ぶ”良い機会になると、そういうことなのだ。


たとえばガソリンが20円値上がりしたとしよう。そんなにも急激に値上がりなんてするはずないのだけど、ちょっと計算してみる。

ガソリンスタンドの値段表示というのは決まっていて、1リットルの値段が書いてある。レギュラーとハイオクと、軽油で分けてあるはずだ。
「100円だったのが120円になった!」
「そりゃえらいこった!」
「やべぇなぁ〜」

とオトナは言うはずだ。

普通車のガソリンタンクは、すっからかんの状態から、だいたい50リットルくらい入るらしい(軽自動車は30リットルくらいらしい)。コレが多いか少ないかをわかりやすくするのにガソリンをお風呂に溜めてみる。じゃばじゃばじゃば。
するとだいたいくるぶしくらいの高さになった。わりと少ないのね。ちなみに倍の100リットルはというと、お尻が浸かるくらいにはなる。半身浴以下浴になるかな。
そして値段だ。
1回あたり満タンクでリッター100円だと5000円、120円だと6000円。なぁんだ、たったの1000円違いじゃないか。
と、思うがしかし。

月に2回満タンクで入れるとして、リッター100円だと10000円、120円だと12000円。
わあ。ココでもう2000円の差だ!。リッター100円だと、このお金であと20リットル買える。1リットルで10キロ走れるとしたら、200キロも遠くまで行けちゃうのだ。
燃費って大事。超大事。

で、ここでもういちど、1年間でどれくらいガソリン代がかかるのか計算してみる。ココでもおおよそで月2回満タンクにする予定だ。
リッター100円だと12万円!120円だと14万4000円!すごいな、24000円も差が出る!
上記の計算で同じく1リットルで10キロの計算だと、240キロだ。そんなにも走るのか!


こうやって、だいたいの値段を計算するから、ガソリンが高くなったというニュースを聞くたびに「また上がったのか〜」とオトナは文句を言っているのだ。
案外オトナはよく考えて、よく細かく計算している。

コレと全く同じように、カロリー計算ができればいいのだけどね。

だからオトナとか親とか先生は、毎日毎日「勉強しろ〜」「単語覚えろよ〜」「漢字書けよ〜」と言うのだ。なるほど。納得。

たとえば1日100文字の漢字を書いたり、英語の単語を書いたとすると、1年では36500個書いたことになるのだ。
すっげぇ!ひとつの文字を10回だけ練習して、なおかつ全部覚えたとするならば、3650個覚えられる…。
ね。すごいでしょうが!
さらにそれを“言いながら書いた”とすると、効果はもっと良い。言った言葉を自分で聞いているから、“効果は3倍ある”と考えるだけで気分が良いぞ!


そう。なんでもかんでも単純計算で、少しの事が頑張れるようになるはずだし、なんでもないことも面白く理解できて予測ができる。どんなことも知っていて面白いひとってのは、こういうどうだっていい計算も面白く覚えているから、勉強だって嫌にならないのかもしれない。

ちなみにこの作文、1日ひとつやろうと決めてからやり出して、2年とほんのちょっとになるが、単純計算でだいたい771話ある。

もし。もしもコレを本にして欲しいと言うひとが現れたら、僕は毎日増えるこの作文に加えて、771話の編集をしなくてはいけないのだ。最初からどうにか残しておけばよかったと後悔する自分を想像するにはたやすいことだ。そんな計算だってできるようになるのだな。

ちいさなことは、いずれ大きくなると思って大切にするがいいさ、これからの僕は。


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