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チンコと怪人②

怪人がなぜに怖いかって、「自分を襲ってくる怖さ」である。

特に危害を加えてこないのであれば全く怖くない。ただの動物と同じ。
危害を加えてこないモンスターはいくらかいると思うんだが、あんまり思いつかないなぁ。

たとえば宇宙人も含めて全てが「怪人」の仲間とするなら「E・T」は全くもって怖くない。むしろ映画の中で何でも興味を持って研究しようと近寄って来ては、どんな生物かもわからないのに、死にそうなE・Tに人間と同じ医療措置を取ろうとしているところに恐怖を感じる。




無差別に襲ってくるのはどういう理由で襲ってくるのか理由は不明なのだが、食べようと思ってとか防衛反応として襲ってくる分には自分の生命の維持をしようとしてそうしているという理由があって、気持ちはわからんまでもない。ゾンビも食べようとして襲ってくるが、彼らの気持ちもわからんまでもない。ただ、どうして野菜や木の実は食べないのかってところは残るんだけど。あれも食べられるんだよ!何も肉ばかりが食事じゃないし、そもそも何で人間を食事と見ているのかがよくわからん。共食いだってしないし。なんで?


こうやって考えると、怪人さん怪物さんは、何で人間を襲わないといけないのか、そういう傾向や衝動があるのかが理解できて、何となく気持ちもわからんでもない。「あーー腹ペコなんだなぁ」と慈悲の気持ちになるね。かわいそうに。




しかし、エイリアンは違う。
あいつらは繁殖しようとして襲ってくるわけで。
映画「エイリアン2」では、施設で襲った人間は全て自分達の巣にしっかり「お持ち帰り」しているのだ。そのして卵を産み付けて寄生させては、ちゃっかり自分らの仲間を増やしていたのである。

その証拠にお持ち帰りした人間は全て巣の中で遺体となって放置してあり、外傷はほとんど無くキレイなままなのである。(実際は映像の中に全身がキレイなままだと確認できるシーンなどないのだが、食べられたような死体は見られない)
つまりは、何らかの方法で人間の意識をぶっ飛ばして連れ帰り、マユにして幼体を寄生させているようなのだ。完全にヤリモク。


自分自身の性行為のためではないとは見てとれるが、自分らの種の存続のために襲うってのもなんだか気持ち悪いなと思った次第でこれを考えた。





エイリアンの行為は言うなれば宗教などの布教活動にも似ているし、いろんな組織の勧誘や、はたまた居酒屋の客引きのようでもある。存続させるためには致し方ない行為だが、ちょっと強引すぎやしないかね。

個人の行動についても考えようか。
ま、単純だ。ヤリたがっているわけだし、そういうの目的で全ての行動を考えてしているってことだ。


下心が見え見えだったり、やけに優しくしてくるなぁと思ったり、欲しくもないプレゼントしてきたり、深夜まで一緒にお酒を呑もうとしてきたり、家に遊びに来ないかと誘ってきたり、ボディタッチが多かったり。それは、男女構わず。


全部そう!
エイリアンは単刀直入に襲ってくるのだけど、世の中の人間はそんなこともないわけで。
ネチネチとにじり寄ってくるわけである。


あー怖いね。
繁殖行動は怖い。




寂しさを繁殖行為で埋めようってすることについても考えたろ。




性に左右されない自分の趣味をちゃんと持つ、これからの僕は。

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