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朝起きを手伝う人

考えた仕事の案があって、冗談ながらにも考えている。
非常識な事もあるかもしれないが、突飛な考えも現実的に考えてみるとおもしろくて、発想がずっと大きくなるのだ。
ちなみにそれでお金をもらえるかどうか、稼ぐことができるかどうかはとりあえず考えないので具体的な収入のことは考えないことにしよう。


発想は冗談だろ、と言われるかもしれない。しかしそれを実行して「本当のこと」とする作戦を本気で考えるのも、なかなかにおもしろい。
こどもの頃になりたかったような仕事だったり、こんな仕事があったらいいななんて、こどもみたいに考えてみて、それをオトナである自分が現実的に考えて本当のことにしてゆく。
僕達は作られた仕事をこなすだけの生き物ではない。自分で作り出して、自分の都合の良い仕方で働いたって何も悪いことなんかないのだ。


いくつか考えた仕事の案をここに残しておこう。




前回は「ふたつの顔を持つ商店街」があればおもしろいなぁと考えてみた。
ふたつの顔って何よ。となるが、単に昼間と夜の営業があり、夜中に帰ってくる人のためにも商店街が開いているよって意味である。

夜中開いてるなんて、治安が悪そうだなと思うし大変だなぁって思うだろうか。その辺は路上飲みとか、お酒の提供で調整したらなんとかなるんじゃないかと考えた。(そんな簡単にはうまくいかないだろうけど)


お酒が飲めないなんてつまらないなぁって思うかもしれないが、夜市って名前なだけでなんだか悪そうな雰囲気のある名前なのに、そこで悪いことしちゃあ、元も子もないでしょ。健全を貫き通す、スーパー健全闇市場だ。行きてー!行ってお酒飲みてー!(やっぱり飲みたくなるね)
闇の立ち食い寿司とか、闇のソーセージ屋台とか、闇のオムライスとか、闇焼きそばに、闇の牛すじ煮込み、闇おでん、闇焼き鳥に、闇中華、闇焼き魚店、闇バーガー…。

いーないーなぁ。あったらいいのになぁ…



今回は、また変な仕事を考えようと思う。

朝起きるのが大変だって人がいるだろうか?僕は大変。
だけど、誰かと約束している時だったり、どこかに行くよって時、それから自分から何かするよって時なんかは、時間きっかしか、ちょっと早くに目覚めたりする。友達との時間はちゃんと守るのが好きなのかもしれない。約束して、約束までの時間に準備しまくるのが好きだったりする。

だけど、自分ひとりで朝起きて活動しようとか早起きして走りに行こうとか、なかなかならないものである。

そこでだ。


「朝起こし人」なんて仕事があったらどうなんだろうか?と思った。

仕事は簡単。朝起きて、それぞれ契約している人を起こしまくる人である。
ある人は5時に、またとある人は6時、それから6時15分…と、いろいろだ。
片っ端から電話をかけまくったりして起こしに起こしまくるのだ。

そして、電話しても起きられなかった日は料金を加算したりする。(なんとも悪徳か)だって目覚めなかったらその分こっちの仕事が遅くなっちゃうんだもの。朝起きるのも仕事のうちなのである。

いやいや、こんな事を人にお願いしている時点でもう、その辺ちゃんとしろよと言いたくなるに違いないところではあるが、忘れ物がなくならないのと同じようにして、朝起きられない人もいまだに多くいるはずなのだ。起きられる人がいなくならないから、目覚まし時計もなくならないわけだ。


僕の友人なんかもそうだった。
どこかに出かけるとか、自分の用事で僕に付いて来て欲しいという時でさえ、朝電話すると反応がない。
しつこくしつこく電話しているとやっとこさ「…はい。おはようございます…。」なんて暗い声で出るのだ。

そんな人が世の中に出たって仕事なんかできやしないさって?
仕事はどうだろう?そんなのは別の話じゃない?

たとえばカレーの中にジャガイモが入っていなくったってカレーって呼べるじゃない。カレーの中の具材としては大きな存在なのかもしれないが、それが無いというだけで「カレー」という主題がなくなったわけではない。単に“朝が起きられない”という弱い部分があるだけなのだ。アンパンマンにだって顔が水に濡れるとチカラが出なくなったり、顔が欠けると弱くなってしまったりするという弱さがあるだろう。それとなんら変わりがない。だけどみんなアンパンマンが水に弱いところを責めたりはしないでしょうよ。それと全く変わりはしない。


そういう弱さを助ける役目を担おうかという話なのだ。
起きられなかったら加算していくシステムって、我ながらゲーム性があっておもしろいなぁと思ったんだけど、どーだろかね。




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