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金融(銀行、証券)から転職を考えているみなさんへ〜40歳の転職活動日記〜

マイナス金利で今までの利鞘が稼げない。
フィンテックが為替業務を奪っていく。
保険、投信の販売は、フィデューシャリーデューティーで厳しい。

金融は、こんな感じで八方塞がり。
金融は高給だけど、そんなにしがみついてもな。でも、私は、そんな思いで転職した訳ではありません。

私は結局、小売業界に転職しました。ちなみに応募社数は30、書類通過は10、内定は3でしたので、打率で言えば1割なので低いですが、私は満足しています。そしてしごとないようとのトレードオフですが、一応年収アップにも成功しました。

金融からの転職に悩んでいる方に、私の苦悩の一年弱を赤裸々にお伝えし、転職する、しないに関係なく、金融の皆さんの今後の業務のお役にたてば幸いです。

【ポイント】1.年収より働きがいやキャリアアップを優先していいが、限度があるので希望を必ず先方に伝える。

自分に自信がないために、少なめの年収を伝えて内定を取ろうとする。私も活動の最初はやってしまってましたが、絶対にやめた方がいいです。何より家族の同意を得るのがとても難しくなります。

【ポイント】2.金融以外も転職先候補に加える。

銀行なら銀行、保険なら保険と、自分の業界を中心に転職活動するのは自然なことだと思いますし、私も最初はそうしてました。
しかし、面接をかさねるにつれ、特定の業界に縛られてたくない思いが強くなり、結局私は全くの他業種に転職しました。
よく、もと同僚や友人からは「勇気あるねー」と言われましたが、私からすれば同じ業界にい続けることの方が勇気があると思います。よくも悪くも、同じことを繰り返すわけですからね。

【ポイント】3.面接は会社を肌で感じられる貴重な場。心して臨もう!

書類が通過し、いざ面接となると当然緊張しますよね。
ただ、もはや新卒の面接ではないので、面接官も相当な期待を持って、それなりの方がアサインされています。私の時もほとんどが事業部長、役員でした。
他社、他業種のそんな方々と、1時間ほどお話しできる機会なんて滅多にないと思います。
自分のアピールも大事ですが、せっかくなので、色々聞いちゃいましょう!例えば、
•自社、業界のビジョン
•仕事へのこだわり、ポリシー
•自分が今までやった仕事の中で心に残っているもの
などなど、少しでも興味を持ったことはぜひ遠慮なく聞きましょう!それが、会社を肌で感じることにつながります。

【ポイント】4.良い条件を貰っても焦らない。

現在金融に身を置いているということは、少なからず平均よりは良い給料をいただいている人が多いと思います。それなのに転職を考えるのは、
•今の会社でのキャリアに限界を感じている
•会社の雰囲気が悪い、上司と合わない
•新しいことがやりたい
の、どれかにだいたいあてはまるのではないでしょうか。逆に考えれば、これらの要素について、自分で納得感を得られなければ、おなじことを繰り返してしまう可能性が高いのです。

★はじめての転職をするまで

●2019年4月 転職活動開始


きっかけは、40歳を手前にして、一社しか知らないのもなーという軽い気持ちでした。
まずはエージェント探しと転職先をぼんやりと探し始めました。


●2019年5月 エージェント決定


最初に契約したのはリクルートエージェントさん。大手の安心と、若干知り合いもいたので信頼して契約しました。その場で紹介されたのは、都銀、地銀、ネット銀行、コンサル、でした。この後にも書きますが、結局、どこのエージェントでも考えることは同じです(笑)

●2019年6月 ドキドキの初回面接


最初は都銀のフィンテック担当のポジションの面接でした。多くの金融機関と同じように、中途採用でフィンテック系の人材を集めているとのこと。
私は、ある程度上のポジションで仕事がしたかったので、その旨を素直に伝えたところ、あっさり一次敗退(笑)

●2019年7月 転職プロ(先輩)に相談


実は身近に、転職のプロフェッショナル がいた事を思い出し、ランチの時に何度も相談しました。ここで、転職活動で最も大事なポイントを教えてもらいました。それは、
『役員が出てくる前に、ポジションの話をしてはいけない。』ということ。
結局、下の人と話をしても無駄なのです。どうせ同じ事を言うなら、権限を持ったいる人に言った方がいいに決まってます。これから、私はイエスマンに変身しました。※ただ、年収の話はちゃんとした方がいいです。イメージが大きく乖離していたら、いくら役員でも変えるのは難しいですからね。

●2019年8月 初めての内定ゲット!!


某携帯キャリアさんで、金融事業を統括する部署でした。そんなにオープンな感じではありませんでしたが、大きなプラットフォームを持っていたので、面白そうだなと思い、ここに決めようかな、と思っていたら、年収が全く見合わず断念。さすがにやりがいとトレードオフ出来ない乖離でした(汗)

●2019年11月 2つ目の内定ゲット


前回の内定で理想と現実のギャップに愕然とし、志望先を少し変化させました。いわゆる大企業ではないが、裁量を持ってやりたい仕事が出来そうな部署でした。
条件面では良かったものの、よく聞いてみるとボッチ部署で予算もほとんどないとのこと。これは流石に大きい事は出来ないなと思い断念。

●2020年1月 3つ目の内定ゲット


これが現在の一応勤務先です。結局、全くの異業種となりました。経験のある業界に拘らず、様々な分野を経験すれば面白い人材になれるのではと思い、いっそのこと飛び出そうと思ったら内定してしまいました(笑)そのまま勢いで転職しました。

●受けた会社一覧


メガバンク
携帯キャリア
投資会社
コンサル
地銀
その他金融
ネットバンク
小売
信託銀行
ネット企業

思えばたくさん受けたもんです。ご対応してくださった面接官の皆様、本当にありがとうございました。いろいろな企業の風土が垣間見れて本当に楽しかったです。

●転職してからちょっと後悔したこと。


知り合いからのお誘い転職がベスト。
→その後の社内での過ごし方が全然違います。

面接官の説明は、結構誇張されている。
→2割増しだと思って聞いた方がいいです。特に仕事内容は出来るだけ細かく聞いて、自分のイメージとすり合わせましょう。

転職に伴う各種手続きはそんなに大変じゃない。
→ある程度の規模の会社であれば人事部が慣れてますし!言われたとおりに手続きすれば何の問題もない。

●最後に〜転職に悩んでいる人へ〜


結論から言えば、悩んでるなら早く転職することをオススメします。悩む理由がある職場に居続ける事は精神的にも良くないですしね、、

そして、知り合いからお誘いがあり、条件面が合致すればベスト。そう言った人脈がなければエージェントを使いましょう。ちなみに、エージェントは決まった業種の案件しか案内してくれませんので、幅広い業種を狙うなら自分で検索し、応募するしかありません。

また、面接前には必ず応募企業のIRを確認し、経営戦略を理解しておきましょう。余裕が有れば、自分でワンペーパー作って持っていくと、熱意が伝わっていいです。

皆さんの転職活動に幸あれ!!






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