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モモタマナの実でグリーンパスタを作る03: いよいよ調理

1:前回までのあらすじ

水生動物学研究室主宰の太田欽也です。このnoteはYoutube動画「モモタマナの実でグリーンパスタを作る」シリーズを作成する際の台本がもとになっております。動画を見る前に内容を事前に文章で確認したい方やテキスト情報のほうが理解が早いという方はご参考ください。しかしながら、動画のほうが情報量が圧倒的に多いのでまずそちらをご覧いただくことを強くお勧めします(このリンク「https://youtu.be/lfsiU8yER10」か、下の画像をクリックしていただけると動画に飛んでゆきます)。それでは、前回までのあらすじから説明してゆきます。

このモモタマナ。我々の臨海研究場の敷地内に七本植わっております。調べてみると、この樹の葉っぱは熱帯魚水槽の水質調整剤として売られているのです。マジックリーフという名前を通販サイトで見たことのある方もおられるかと思います。そして、さらに、この実の種はアーモンドのような味がしておいしいらしいのです。
 我々の研究場に植わっているこれらのモモタマナの樹。毎年、たくさんの実を落とすのです。ならば、ちょっと利用してやろうと考えて、この「モモタマナの実でグリーンパスタを作る」シリーズを企画した次第です。前回、前々回で、試行錯誤のうちに硬い殻から種を取り出す方法を編み出しました。 前回、前々回をお見逃しの方はこちらにリンクを張っておきますので、石斧やいろいろな道具を使って実を取り出そうと試行錯誤している様子をご覧ください。そして、今回はその種を使ってこのグリーンパスタを作ってまいります。

2:材料の紹介

今回はいきなり料理レシピ動画のような感じになってまいります。まだまだ、試行錯誤段階なので改良の余地がありますが、準備した材料をこちらで紹介しておきます。
1.モモタマナの種
100ℊほど準備しました。
種の集め方は前回の動画をご参考ください。
乾燥モモタマナの実がバケツ一杯ほどあれば、100ℊほど準備できます。
2.バジル
ひとパック買いました。今回は、地元のスーパーで九重塔(ジューゼンタン)として売られていたものを使います。スイートバジルみたいなのでも美味しくできると思います。
3.ニンニク
ひとかけらです。お好みで量は調整してください。
4.パルメザンチーズ
粉になっている奴です。これが楽だったのでこれにしましたが、ほかにも
5.バナメイエビ
地元で白エビとして売られている蝦です。なくてもいいのですが、赤い色が緑のパスタに映えますので、今回、入れてみました。地元のおじちゃんが通りで売っていたのを使いました。たくさん入れれば豪華に見えますが、見た目10匹ぐらいいればよいかと思います。今回は、殻がすでにむかれていたものを用いました。殻つきを自分でむいてもいいです。
6.パスタ
皆さんのお好みでよろしいかと思います。
7.オリーブオイル
これもこちらのスーパーで売っていましたのでそちらで購入。

3:下ごしらえ

まずは、今回の材料を順次下ごしらえしてゆきます。まずはバジル。これ、葉っぱだけを集めたいので茎から取り外します。これもかなり時間がかかる作業ですが、モモタマナの殻割に比べたらなんてことありません。
 だいたい、いろんなグリーンパスタのレシピを見ると、生のままバジルをミキサーでペースト状にしているのですが、ちょっと、今回は軽く塩ゆでにしてみることにします。どうも農薬少な目でオーガニックなのはいいのですが、クモたちがあちこちに潜んでいそうなのと、あと、これで緑色が保たれるらしいのでそうしてみました。でも、おそらく、生のままミキサーにかけるのがいいと思います。次はいろいろやってみます。ニンニクは半分に切って芯を取り除けばOKです。あと、エビですね。エビはさっとゆでてとっておきます。

4:ペースト状にしてパスタとあえる

さて、これらの材料を順次入れてゆきます。まずは、モモタマナの種を入れます。そして、ミキサーで細かくしてゆきます。もう、この時点で半端なくいい香りを放っています。
 そして、次にニンニクとバジル、パルメザンチーズを入れます。一度にたくさん入れすぎるとうまく混ざらないので何度かに分けたほうが良いです。あと、適宜オリーブオイルを継ぎ足してゆきます。
 はい、ペースト状になってきました。これはこれでおいておいて、パスタを茹でます。ゆであがったらパスタが熱いうちに速攻で混ぜます。全体が緑になるまで混ぜます。そして、先程のゆでた蝦も入れます。そして、お皿に盛りつけて完成です。

5:食べてみた感想

激うまです。といいますか、グリーンパスタです。モモタマナの種の香りが独特です。頑張った甲斐がありました。しかし、まだまだ、試行錯誤の余地があります。大きな課題は以下の2点
 まず、レシピの改良でもっとうまくなるだろうという点。今回はモモタマナの種の量が決まっていたので、モモタマナの量に合わせてレシピを作りましたが、まだまだ、もうちょっと比率を検討できるかと思います。でも、これって、純粋に料理の腕前の問題なので、私よりも知識とセンスのある人がこのモモタマナの種を使って上手にパスタを作れば改善してゆくかと思います。
 つぎに、材料の確保の問題。これは、今後の最も大きな課題になると思われます。そして、上とも関連します。先程のレシピはモモタマナの量の上限が決まっているので、ほかに試行錯誤のしようがなかったので、あのようなレシピになったのです。しかし、もっとたくさんあれば、条件の比較検討ができるようになると思います。そうすれば、よりおいしいグリーンパスタが作れるようになるであろうと思われるわけです。
 しかし、前回、前々回の動画でご覧いただいた通り100gの種を集める労力が半端ないです。ポテンシャルは高い食材だと思うのですが、集めるのがあまりに大変なのです。といいますか、グリーンパスタ一皿食べるために2-3か月かけて、準備して、丸一日かけて乾燥重量一キロ以上の実を割る必要があるんです。それで、集まるのがあの量なのです。そうなると、集められるモモタマナ種の数量に限りが出てまいります。そりゃ、レシピの試行錯誤をするにも限界があります。
 今後。もうちょっと、グリーンパスタ以外にもあれこれ試したいレシピもあるわけです。なので、ちょっと、よりよい方法を考えていく必要あります。

6:次回予告

ということで(じゃん)。準備しました。軽くした処理した乾燥モモタマナの実。下処理をしてあります。おそらく、レシピ改良のためにたくさん準備しました。いろいろ試行錯誤しまして、新たな方法を編み出しました。なので、ちょっと、また、次回は新たに改良された皮むき方法を紹介できるとおもいます。あと、前年に収穫したけども処理しきれていないモモタマナもまだ残っています。これらとの比較も可能ですね。いろいろとレシピの試行できるかと思いますのでご期待ください。
 さすがに、これだけのモモタマナの種を処理することに このシリーズのこの動画の次回の投稿までちょっと時間がかかると思います。なので、まだチャンネル登録されていない方は、登録ボタンを『バシッ』と押していただいて、次回の動画お待ちください。それでは、また。

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