衣笠 翔太@ソーシャルワーカー

フリーランスのソーシャルワーカーとして、令和6年4月1日より事務所を開設しました。 主…

衣笠 翔太@ソーシャルワーカー

フリーランスのソーシャルワーカーとして、令和6年4月1日より事務所を開設しました。 主には、成年後見・ケアマネ・社会福祉士実習巡回指導員をしています。#社会福祉士 #介護支援専門員 #ファイナンシャルプランナー2級 #伴走型支援士

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はじめまして~自己紹介~

note初投稿です。 あまり文章を書くことは得意じゃないけど、 自分の想いや考え、体験したこと、実践を言語化することは大切だし、 もっとできるようにならなきゃとの想いからnoteを始めることとしました。 どうぞよろしくお願いいたします。 名前 社会福祉士事務所あめはれ 衣笠 翔太 「あめはれ」は雨のち晴れの略語。 「今日は雨降りでも 雨のち晴れ いつの日にか 虹を渡ろう」と 大好きなミスチル櫻井さんが歌っているように。 ずっと雨降りは続かず、必ず晴れるように。 そっと相談

    • 雲ひとつない晴天でした【成年後見活動】

      担当していた被後見人さんが亡くなりました。 最後は食事も摂れなくなって……。 でも『後見人の衣笠です』と声をかけたら、 うんうんとうなづかれ、 『また来ますね』と声をかけたら、 微かにニコッと笑ってくれたAさん。 やっと最近、訪問したら私を認識してくれるようになったのに。 早いお別れでした。 前にもnoteで書いたことがあるAさん。 家族との関係性は悪く、今後は関わらないし、何も出来ないとキッパリ言われていたので、 家裁に相談・報告し、死後事務を進めていくこととなりまし

      • イネイブリングとは気がつかず【社会福祉士】

        『家族』を超えて生きる  西成の精神障害者コミュニティ支援の現場から 山本智子 著  創元社 を読了。 そこでイネイブリングについて書かれていました。 実践の中で、このような場面に何度も出くわすことがある。 著者の山本智子さんも 私自身も何度もこのような場面に出くわすことがあった。 事例のように対応すれば、一時的には解決になるかもしれないが、 根本的な解決に全くならない。 なにより本人が”困らない”ことが大きな問題。 支援者の関わりが、クライアントが考える機会「気づ

        • 【きっかけ】なぜソーシャルワーカーになったんだろう?

          私は毎年この時期に来られる社会福祉士の実習生さんに いつも聞くことがあります。 それは、    「なぜソーシャルワーカーを目指そうと思ったんですか?」 である。     純粋に興味があるのと、これだけ世の中にはたくさんの職業が溢れている中で、その人の人生のどこかで「社会福祉士(ソーシャルワーカー)」の存在を知り、興味を持ち、今それに関係する大学に所属している。 どんなきっかけでそうなったのか。それを聞くことで、実習生さんのことをさらに理解できる。そんな気がして聞くことにし

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        はじめまして~自己紹介~

          ソーシャルワーカーとしてのターニングポイント【ソーシャルワーカー】

          10年前、私は地域包括支援センターで社会福祉士として働いていました。 「在宅で生活されている方々の相談支援に携わりたい」 「ソーシャルワーカーとして、もっと自分に力をつけたい」 「たくさんの経験を積みたい」 そう思い、26歳の時に入職しました。 それまでは施設系サービスで働いていたため、とまどいもありましたが、 充実した日々を過ごしていました。 そんなある日。 一生忘れることはないであろうクライエントAさんと出会うこととなりました。 状況を受け入れられないAさんもと

          ソーシャルワーカーとしてのターニングポイント【ソーシャルワーカー】

          "あたりまえ”になってしまうことの恐ろしさ

          私が電車に乗っている時、 「〇〇電車の△△線で人身事故が発生しました。」 とアナウンスがありました。 私は、「あー電車止まってるんやな。ダイヤも乱れてるやろなー」との言葉が頭を過っていましたが、 「いやいや、そうじゃないやろ。人が亡くなってるんやぞ。」と。 それだけ大きなことが、繰り返し起こり、 何度も聞いているうちに 私の中でなんとなく”あたりまえ”になってしまっている。 そんな自分自身に危うさを感じた瞬間でした。 一体、こんな事故がどれくらい起こっているのか。

          "あたりまえ”になってしまうことの恐ろしさ

          「ざまあみろですよ」【成年後見人】

          被後見人の娘からの言葉。 冷静な中、発せられた言葉がとても印象的でした。 「私たちはあの人には散々な目に遭わされましたからね。何もしようとも思いませんし、関わろうとも思わない。まあ、ざまあみろですよ。ホント。」 そう娘さんは話されていました。 その言葉の裏に想像絶する想いがあるんだろうな。 私なんかが想像できるようなものではない過去があるんだろうなと感じました。 被後見人は食事摂取が難しくなり、点滴で栄養を摂っているような状況。 昨日面会した際に、「また来ますね。絶対来

          「ざまあみろですよ」【成年後見人】

          嬉しい言葉【社会福祉士養成】

          先日、サービス担当者会議のため、本人宅前で待っていると見たことのある人がこっちへ向かってきました。 「衣笠さん、わかりますか?」 そりゃわかりますとも。 その女性は、私が7~8年前に社会福祉士の実習担当をしたAさんでした。 引き継ぎケースであったため、前任より担当者の名前は聞いており、 「どこかで聞いたような・・」と思っていましたが、 まさかまさか。 Aさんも私の名前を聞いて、衣笠であることは認識していたようで・・。 (あんまりいない名前ですしね) 担当者会議終了後、

          嬉しい言葉【社会福祉士養成】

          相談することのハードル【相談】

          先日、私は初めて大阪産業創造会館に行きました。 目的は、今後の事業について相談するため。 包括を退職し、フリーランスの社会福祉士となったものの、まだ自分自身が主体となって行う事業をうまく形に出来ていなかったため、相談に行きました。 ネットの予約フォームの入力を何度も書いたり消したり………。 こんな頑張ります言うて包括やめたクセに具体案何も出来てないやん💦な自分が相談してもいいんだろうかと悩んだ結果、思い切って申し込みをしました。 結果……。 やっぱり専門の方に相談す

          相談することのハードル【相談】

          先輩からの教え【ソーシャルワーク】

          私が社会人1年目で、特別養護老人ホームの夜勤をしているときに、 相談員をしていた社会福祉士の先輩に教わった言葉を 今でも大切にしています。 それは 『相談者が帰る際に笑顔で帰って行ったら、衣笠くんの勝ち』 です。 厳密に言えば、相談対応に勝つも負けるもないんですが、 相談者が”衣笠に話を聞いてもらってよかった”と思ったのか。 それを相談者が笑顔で帰られるのか。そうでないのかということで 考えてみてはどうかと私が理解できるように、 先輩は表現してくれたのではないかと感じ

          先輩からの教え【ソーシャルワーク】

          「自分自身を受け入れる・相手を理解する」【ソーシャルワーク】

          「小学校高学年くらいから、友人関係がうまくいかなくなり、担任の先生に受診を勧められた。様々な検査を行ったが、特に異常はなく、何なら記憶能力については高い子どもとの診断であった。」 「でも、自分の想いをうまく言葉にできない。わからないことがあったら、それぐらい人に聞けばいいのにと思うことも聞けず、自分の解釈で行動し、それが原因で友人とトラブルを起こす。些細なことだから、すぐ確認できることなんですけどね・・・。」 被保佐人の幼少期の様子について質問したところ、被保佐人の母は穏や

          「自分自身を受け入れる・相手を理解する」【ソーシャルワーク】

          「本人の意思に基づいた成年後見人等と福祉専門職の連携」を読んで【成年後見制度】

          「実践 成年後見 110号」にて、 『成年後見人等と福祉関係者との連携と協働』が特集されています。 その中で書かれている、同志社大学教授 永田 祐氏の記事を読み、自身の成年後見人等としての活動を振り返りたい。 言わずもがなではあるかと思うが、 成年後見人等が意思決定支援を踏まえた後見事務を行うにあたっては、 としている。 そんな中、実際に成年後見人等が支援チームとの連携を開始するのは、 となり、 いわば成年後見人等は福祉専門職からすれば、「後から入ってきた人」という

          「本人の意思に基づいた成年後見人等と福祉専門職の連携」を読んで【成年後見制度】

          医療観察法による入院【成年後見活動】

          成年後見活動をしていると日々わからないことだらけ。 まだまだ分からないことも多く、 今日は、「医療観察法による入院」について新たに触れる機会となった。 私が新しく担当させていただく被保佐人が 医療観察法により精神科病院へ入院。 そこで退院に向けてプログラムや生活訓練を受けていました。 本来であれば、 急性期・回復期・社会復帰期を経て、1年半ほどで退院を見込んでいますが、今回担当する被保佐人はすでに超過。 ただ病院相談員からすれば、なかなか予定通りに進む方は少ないと話す。

          医療観察法による入院【成年後見活動】

          想いをカタチに【ソーシャルワーク】

          誰にでもあることだけど、本人はなかなか本音を言い出しにくいし、言いにくいことだからこそ支援者に理解してもらうことが難しい。 その本人が言いにくいこと。それは自身の「欲求」に関すること。 だから本人は、支援者には言わずにあらゆる行動を取る。 それは支援者から見ればやめておいた方がいいと感じることが多い。 だから支援者はあの手この手で本人を説得しようとする。 それに対し、一度は納得したような返答をするけど、 すぐにまた同じことをする。 その繰り返しの中で、支援者から 『言って

          想いをカタチに【ソーシャルワーク】