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【株式会社GRApP社長対談企画 Vol.4】~清掃のプロに聞く!民泊清掃のこれから~

みなさんこんにちは!株式会社GRApPの衣笠です!

今回は、「株式会社GRApP社長対談企画 Vol.4」をお届けします!!

この企画では、株式会社GRApP・衣笠が、クライアントを始めとした様々な企業の方々との対談を通じて、弊社の事業の要である民泊事業をはじめ、多様な事業や経営論などについて対談を行っていきます。

第4回目のゲストは、株式会社エムズビーの丸田 悠貴社長をお招きしております!
株式会社エムズビーは、民泊やホテルなどの宿泊施設・ハウスクリーニング・エアコン清掃サービスを提供している会社です。では早速いきましょう!


衣笠:本日はよろしくお願いします!
早速なんですが、御社が民泊の清掃事業を始めたきっかけを教えていただけますか?

丸田氏:もともと親の代から30年ほど続くハウスクリーニングの会社だったんですが、ホテルや民泊清掃の話をいただくようになったのがきっかけですね。
これまでハウスクリーニングやビルメンテナンスなどをやってきたので、ホテルや民泊清掃に関しても、スタッフに細かい指示などもできますし、ゲストに関しても細かいサービスができるのでは、と思って始めることになりました。

衣笠:実際に清掃事業を始めてみて、うまくいった部分とうまくいかなかった部分はありますか?

丸田氏:そうですね、そもそも清掃業に特化した会社が現在も少ないことと、会社はあっても清掃レベルが低かったりするので、その点においては弊社は経験も責任感も自信もあるので、清掃の質に関しては成功できていると思います。

一方で、ゲストによって宿泊日数が違うため、汚れ方に違いもあって驚きはありますね。ハウスクリーニングではなかなここまで汚れない、というレベルで汚れているので。
例えば、ベッドで鍋を食べたり、お風呂でカレーを食べたり。海外のゲストもいらっしゃるので、文化の違いによって汚れ方に違いがあって驚きました。特殊な汚れ方をするんだなあと。その分、清掃に時間がかかることもあります。

衣笠:なるほど。今ではいろいろ知見もたまっていらっしゃるんですね。

丸田氏:はい、今では何も驚かなくなりました(笑)

衣笠:通常のハウスクリーニングではオーナー側から予めスケジュール調整などがあると思うんですが、特に民泊事業はホテル業の中でも特殊ですし、スケジュール管理が難しいと思いますがいかがですか?

丸田氏:そうですね、スケジューリングの違いはあります。そこは本当に難しい部分ですね。
スケジュールを間違うとゲストにもオーナーにも迷惑がかかってしまうので大変ですね。

衣笠:それについてはどのように工夫されていますか?

丸田氏:スケジューリング担当、確認担当、清掃スタッフに連絡する担当など含め常に3名以上で数時間おきにチェックする体制を整えています。

衣笠:なるほど。体制作りも大変苦労されたんじゃないでしょうか?

丸田氏:そうですね。今の体制を整えるまでにはミスもたくさんあったので、試行錯誤しながら形になっていった感じですね。

衣笠:体制作りはすごく重要な部分ですよね。現在ではいろんな業務でDX化が進んでいますが、御社としてはどのような取り組みをされていますか?

丸田氏:現在はアップシートというアプリを使って、清掃報告ツールをオーナー向けに配布しています。今まではLINEやメールでの報告でしたが、その際に表示される広告などもなくなったので、リアルタイムで現場を見れるようになりかなり業務改善されました。

衣笠:業務効率化になりましたね!アプリ導入前後で変化はありましたか?

丸田氏:清掃スタッフからオーナーへ連絡直接できるようになったことで、事務スタッフの工数も減ることになったので、コスト削減にもつながりました。

衣笠:昨年からのコロナ禍で御社も打撃を受けたと思いますが、この1年で変わったことはありますか?また、新たな取り組みなどはされていますか?

丸田氏:そうですね、やはり清掃の対応物件数も半分以下になりましたし大打撃ではありますね。ただ、マンションや民泊・ホテルの消防点検なども含めた施設管理を任されるようになったので、現状ではトータルで収支はマイナスにはなりますが、今後はプラスになっていくのではないかと思っています。

衣笠:なるほど。対応業務が増えたんですね。清掃会社としては、いわゆる清掃回数で対応物件の稼働率を知ることができると思うのですが、コロナ禍での稼働率の変化はありますか?

丸田氏:大阪でいうと、寝屋川地域が伸びているんですよね。短期の宿泊が多いので清掃回数が増えています。京都にも近い地域ですし、意外と地元民が使われているのではないかと思っています。緊急事態宣言下で飲食店も閉まったりしているので、民泊施設などの活用が多いのではないでしょうか。

衣笠:平日または休日の利用に差はありますか?

丸田氏:月曜のチェックアウトが多いですね。なので休日に短期で宿泊するパターンが多いのかもしれません。大阪市内でいうと、全体的に清掃回数は少ないですね。北区、中央区は特に連泊が多いので特に清掃回数は少ないです。

衣笠:なるほど。やはり宿泊業界の回復はまだまだ難しいと思いますが、今後の業界回復に向けて取り組んでいることはありますか?

丸田氏:そうですね、清掃件数に関してはコロナ前に戻るのは難しいのではと思っています。マンションの一室などの従来の民泊運営は難しいのではないかなと。
弊社としても、現在はホテルや一棟系の民泊施設や戸建てにの対応に力を入れていますね。
やはり現在では清掃会社も減ってしまったので弊社への新規問い合わせは多いんですが、マンションの一室清掃などはお断りすることが多いです。

衣笠:やはり同業他社は撤退してるところが多いんですね。

丸田氏:そうですね。リネン類をリースしているので、そこの難しさはあると思います。
万単位で在庫を抱えているので。

衣笠:リネンの在庫は弊社も抱えていたりするので、その大変さは分かります。

丸田氏:なので、今までは基本的に清掃会社がリネンも管理することが多かったんですが、今後新規のお客さんはオーナー側に直接やり取りいただくようにシフトしています。清掃に特化した事業にもっとシフトする方向ですね。オーナー側のコスト削減にもつながりますし。

衣笠:ハウスクリーニングをやってたバックグラウンドがあって民泊清掃事業を始めたとお聞きしましたが、そもそも清掃事業は参入障壁の低い事業だと思います。その中で、他社との違いや強みを教えていただけますか?

丸田氏:清掃の質の高さが弊社の強みですね。エムズビーのモットーは、「笑顔・感動・感謝・思いやりを第一に」として、家族や恋人、子供など自分の大切な人たちが安心して泊まれるような清掃を第一として社内教育をしています。その気持ちで毎回清掃することを重視しているので、時間をかけて完璧な掃除をするように徹底しています。

衣笠:社内教育のために心がけていることはどんなことでしょうか?

丸田氏:研修には非常に重きを置いています。現場研修以外にも、リネンについての研修なども行い、必要な知識の習得も行っています。

衣笠:研修はどれくらいの時間を想定していますか?

丸田氏:一ヶ月の現場同行を行うようにしています。数百時間かけて、スタッフの習得具合やレベルを判断していますね。

衣笠:社内教育にとても力を入れてらっしゃいますね!数百時間はすごいです。やはり清掃事業については、どこまでいっても人的リソースに頼る部分が多いと思いますが、そこで重要なのは採用と定着だと思います。スタッフが定着するために心がけていることはありますか?

丸田氏:社長としての私の想いや会社の理念をきちんと共有するようにしています。情報共有については徹底していますね。社長であるわたしの想いに共感してくれるスタッフの定着率はやはりとても高いです。

衣笠:スタッフ教育としては本当に大事な部分だと思います。採用の際はどのような点を重視していますか?

丸田氏:面接の際に想いを必ず伝えるようにしていますね。そこに共感して入社を決めてくださるかどうかも非常に重要な部分だと思っているので。

衣笠:丸田さんの考える清掃事業の今後の展望はありますか?またやはり引き続き人材確保については難しい問題もあると思いますがどのように考えてらっしゃいますか?

丸田氏:そうですね、清掃業務については、やはり先ほどお話ししたようにホテルや一棟系の民泊清掃などを軸にしていき、ホテル管理事業を進めていく予定です。
採用関連については、外国人雇用と平行して、軽度障害や発達障害の方の採用を強めていく予定です。

衣笠:それは雇用の創出にもつながりますし社会貢献にもなりますね。働き口を御社でどんどん拡大していくということですね。
ちなみにですが、清掃におけるAI活用についてはどうですか?

丸田氏:そうですね、ルンバなどのお掃除ロボットもかなり浸透してきてはいますので、ホテル清掃の場においても簡単な清掃はできるかもしれませんが、弊社の追求するレベルの清掃は難しいかと思います!


どうもありがとうございました!
このコロナ禍で宿泊業界だけでなく清掃業界も打撃を受けている中、清掃事業に対する強い想いで順調に事業を成長させている丸田さんのお言葉は希望が溢れていました。

弊社もエムズビーさんとはたくさんお仕事させていただいておりますので、これからも宿泊業界をリードしていきましょう!

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