盲目と沈黙
あの人がどんなことを私に言い、何をしたか、
全部話したら貴方の盲目な感情も収まるでしょう。
貴方がまだ好きでいるゆえに、修復するために
ずっと信じているあの人の言葉が
全て保身でしかないことを
私たちがどれだけ知っているかをすべて見せたら
きっと貴方も目を覚ますでしょう。
けれど私たちはそれらを言わないことにした。
なぜなら、それで貴方をなんとか取り入れて
盲目な貴方の気持ちが守られることが
あの人にはイージーな選択だと知っているから。
そして本当に反省しなかった未来がどうなるのか
もうなんとなく私たちは想像が付いているから。
「似たもの同士、一生そのまま盲目であれ」
そう言った彼の言葉は私には怖かった。
この意味に隠されている本心が透けて見えるから。
私と彼は一緒の道を選ばないけれど、
この言葉とその本心はとても共感であり、
多かれ少なかれ、それは同意する。
本当に怖いのは何か剣を振り回す時ではなく
それすらもやめたその時であること。
もう少しかわいい話をすれば
女の子が彼氏にぎゃんぎゃん言っている時よりも
何も言わなくなった時の方がもう見捨てに入っていて
修復不可能なくらい深刻であることと同じ。
そのままの先をただ私はただ見ていようと思う。
何も言わず、ただ静かに見ているだけ。
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