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【映画】2024上半期映画総ざらいスペシャル【全23本】
みなさま、ごきげんよう!
今年の上半期も映画を観ました、観ました。
トータル23作品!!(うち批評記事9作品)
良い区切りということで、改めて記事になっていない映画も含めて総ざらいしたいと思います。※過去記事に誘導したい意図もありますw
以下項目のとおり、各作品を総ざらいします。
No.(今年観た順)
映画タイトル
点数(60点が合格ライン)
予告編Youtubeリンク
X短評投稿
一言コメント
過去記事リンク(No.15以降)
それでは「2024上半期映画総ざらいスペシャル」スタートです!!
No.1
トーク・トゥ・ミー:70点
【新作映画短評】#トークトゥミー
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) January 8, 2024
洋画としてはJホラー要素の強い映画。
若者特有の無鉄砲さや社会へ迎合されるためのロールの徹底によって、霊との交信にのめり込む流れは行為自体が特異でも、普遍的なものに映る。
終盤にかけての主人公の倒錯やそれに伴うビジョンこそが本当の恐怖。体感しなはれ。
ホラー映画の中でも、かなりエンタメ寄りで面白い。
発想勝ちではある。
No.2
新根室プロレス物語:75点
【新作映画短評】#新根室プロレス物語
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) January 25, 2024
「無理しないケガしない明日も仕事!」の合言葉で観る者を魅了してきたアマチュア団体を追った映画。全身エンターテイナー、サムソン宮本を中心とした人生を巡る冒険は今なお続く。プロレスは事ほど左様に大河ドラマと呼ぶほかない奇跡のジャンルだと証明した。
地方共同体の重要性を問いただす社会派エンタメ兼ドキュメンタリー。
全身エンターテイナー・サムソン宮本のアツい一代記に泣け!
No.3
カラオケ行こ:80点
【新作映画短評】#カラオケ行こ
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) January 31, 2024
映画のみ足されている設定やエピソードが悉くハマり、原作の大事な要素を見事に補強している。
一見気後れする出会いでも合う人に会うことが人生で何より重要だと物語る。時間は一方向にしか進まず、限りあるからこそ、今このときが輝く。良い時も悪い時も儚いものだ。
突飛な設定で時間経過の残酷さと尊さを描き切った力作。
山下監督の手腕が光る。
No.4
哀れなるものたち:99点
【新作映画短評】#哀れなるものたち
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) January 31, 2024
間違いなく歴史に残る一作。自由意志の獲得と希望を誠実にピュアに愛らしく描く本作に打ちのめされた。
個としてできることがあまりにも限られている哀れなる存在が人間だとしても、まず体験すること、そこからできることを模索する姿勢が人を人たらしめる要素だ。
実験的なのに骨太な真理を突く。
2020年代で1番好きな映画、最高傑作だと<当時は>思った。
ゆりやんの淀長モノマネ紹介がスゴイ!!
No.5
ボーはおそれている:1点
【新作映画短評】#ボーはおそれている
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) February 19, 2024
監督のテーマは過去作から一貫しているし、出来も決して悪いとは思わない。が、この映画は完膚なきまでにキライです。
とかく人生は最悪だと声高に主張したいのは理解しますが、こちらはてめぇが最悪なだけだろとしか思えません。さようならアリ・アスター様。
アリ・アスターがなぜキライか明白になった。
まずは人のために映画を撮ってください。(ブチギレ)
No.6
ダム・マネー ウォール街を狙え:85点
【新作映画短評】#ダム・マネーウォール街を狙え
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) February 28, 2024
弱小企業の株をめぐって、小口投資家がヘッジファンドに一矢報いる一揆話、といえば簡単だが、期待をかけた会社に投資するという基本を思い起こさせる。映画は実に面白い群像劇だ。
ただゲームストップは利用されただけの存在で後味の良い話ではない。 pic.twitter.com/LCRtXZEX8v
上半期の洋画では一番の拾い物。
めちゃくちゃ面白い群像劇だし、メッセージも真っ当。
No.7
犯罪都市 NO WAY OUT:70点
【新作映画短評】#犯罪都市 NO WAY OUT
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) February 28, 2024
もうなんかとやかく言うのが野暮なぐらい、毎回楽しい。強さと怖さとユーモアをバランスよく使い分けるソクトこそ最強。
青木崇高も想像を遥かに超える大活躍、マイゴジに続いてどんどん好きになっている。
ROUNDUPのアイツが次作出てくるのがすでに楽しみ!
完全に安定期に入ったプログラムピクチャー。
No.8
夜明けのすべて:95点
【新作映画短評】#夜明けのすべて
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) March 7, 2024
配役、台詞、シーン、モノ…映るすべてにムダがない。ムダがないとは手際の良さや少ない台詞回しの合理性も含むが、何よりこの映画を形作るすべてに意味性を感じさせる。わかろうとすることが尊い、重要なテーマを観客が自然とふるまう。傑作としか言いようがない。
今年邦画ベスト決定!!
質素なのにものすごく豊潤な映画。ファンが多いのも納得。
No.9
ゴールド・ボーイ:90点
#ゴールドボーイ もめちゃくちゃ面白かった!#夜明けのすべて に続き2024邦画、フルスロットル!
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) March 15, 2024
朝陽役の羽村仁成くんは、デビューすぐに総格出てた、いきなり猪木とやらせろと迷走してた頃の中邑真輔の顔つきや目つきをしていた!ブシロードが噛むのも納得の力作。岡田将生もサイコーだ!
ただただ面白かったでいえば、本作が一番かもしれない。
おススメ度なら今年ダントツ1位!星乃あんなが超カワイイ!!
No.10
オッペンハイマー:80点
【新作映画短評】#オッペンハイマー
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) April 7, 2024
ノーランで初めて、良いなと思える映画でした。
後にそれが何をもたらすかを知りながら、実験シーンにある種の恍惚を感じた自分に恐怖を覚える。単なる想像力の欠如でなく、体験しない限りわかるはずがないものなのだろう。オッピーを責めてもどうにもならない。
初めて真っすぐに良いと思えたノーラン映画。
全く恥ずべき映画ではない。ノーラン、胸を張って!
No.11
毒娘:85点
【新作映画短評】#毒娘
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) April 7, 2024
内藤瑛亮、押見修造、それぞれの作家性を最大限引き出し、ちーちゃんという魅力的なキャラクターを媒介に見た目にもわかりやすいエンタメ性も詰め込んだ。
それはそれは不快な所業のオンパレードなのに楽しいし、テーマは骨太。成長期の不安、不快さから真理を突きつける傑作。
普通にめちゃくちゃ面白い。
上半期の邦画では一番の拾い物。
No.12
アイアンクロー:90点
【新作映画短評】#アイアンクロー
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) April 9, 2024
一家の悲劇は起こるべくして起きた。
父フリッツの害悪性はそっくりそのままアメリカのそれを表す。マチズモ、男らしさ、強くあれ、に囚われるといずれ耐えきれなくなる。プロレスラーこそ「勝ち」にこだわり、いかにそれに苛まれるか、がよく表現されている。傑作。
呪われた一家の真実は強いアメリカの化石が生んだ残像。
悲しい映画だった。
No.13
キラーナマケモノ:50点
【新作映画短評】#キラーナマケモノ
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) April 28, 2024
B級とわかって観に行ったものの、昨年 #キラーカブトガニ、#コカインベア と当たりのキラーアニマル映画が続いていたので、正直ノレず。キラーってタイトルなのに、それ以外の才能がスゴすぎて趣旨がブレてるし、こんな体で一丁前に説教垂れてくんのが気に食わん。
もっとちゃんと○せよという人でなし感想が出るくらいには雑な殺戮描写。
No.14
キングオージャーvsドンブラザーズ
キングオージャーvsキョウリュウジャー
65点
【新作映画短評】#キングオージャーVSドンブラザーズ#キングオージャーVSキョウリュウジャー
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) May 5, 2024
30分×2とは思えない満足度。ぶっ飛んでるが理解はできるし、しっかり楽しい。
ドンブラはソノイが出るだけで…おでんは世界だ。
キョウリュウは竜星涼のセリフ回しとウッチーに圧倒。飯豊まりえかわいい。
いわばお祭りへの参加。毎度楽しい。
※以降noteにて批評記事投稿開始
No.15
胸騒ぎ:85点
【新作映画短評】#胸騒ぎ
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) May 13, 2024
実はこの映画を知ったのはゲーム実況で話題になった新幹線0号、そんな呑気な入口からは想像できない如何ともしがたい映画。
原題Speak no evil=悪口を言うなの意だが、evil no speakと入れ替えれば、悪は語らないの意になる。
純粋悪こそ本物の恐怖。この映画がそれを示す。
けったくそ悪いという意味では「ミスト」を軽く超えている。
記念すべき初批評映画。
No.16
悪は存在しない:80点
【新作映画短評】#悪は存在しない
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) May 21, 2024
観ればわかるが、ものすごく挑発的な映画だ。
タイトル、風景ショットの視点、キャスト、演技演出を排除した主人公 etc…
切り口は無数にあるが、安易な考察、事象の定義を拒んでいる。
高橋さんは自分だし、まずやってみるという精神は尊い。そこで泣いた。←変な客
演技未経験の素人を主役に据え、示唆に富む名作を撮ってしまう濱口監督にあっぱれ。
No.17
ミッシング:90点
【新作映画短評】#ミッシング
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) May 27, 2024
邦画監督界のクラッチヒッター吉田恵輔、安定の高打率。度量の広さと深く刺す語り口は相変わらず鋭い。
空白に続き市井の人びとのとある不幸から話を広げ、この世界の厳しさ、人間の愚かさと愛らしさを存分に描き、それでも生きることへの肯定を惜しまない。ありがとう。
邦画監督界のクラッチヒッター=𠮷田恵輔。
一生ついていきます。
No.18
家出レスラー:65点
【新作映画短評】#家出レスラー
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) May 31, 2024
映画としてアイコンの半生をスクリーンで体感できたのは貴重な経験でした。ありがとうございました。
避けたかった話題にも触れていたし、プロレスラーに必要なスター性の陰陽をしっかり描いていたのも良かった。ファンムービーとしては満点。ファンムービーとしては
ファンムービーの役割は十分に果たした。
のちに現実のリングで昇華したのは画期的な発明。
No.19
関心領域:75点
【新作映画短評】#関心領域
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) June 3, 2024
人んちの日常を固定カメラで撮っただけの画をずっと見続けるだけでも大変なのに、何かしら隣の施設から絶えず音が聴こえたり、キレイな青い空を邪魔する煙が立ち上ったり、なんで?って想像力を常に働かせてカバーするので、ホント疲れます。その疲れが価値なんですよ。
新手の自己啓発映画。
歴史を学ぶことの重要性を再確認。
No.20
マッドマックス フュリオサ:80点
【新作映画短評】#マッドマックスフュリオサ
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) June 6, 2024
すべてはフューリーロードのために。
フュリオサの前日譚ではあるが、偉大すぎる原典のための構造作りに徹した。
神秘性より物語性に寄ったのは制作陣のファインプレーか。前作(FRではない)の影響は大きい。ジョージ・ミラーのキャリア変遷も楽しめた。
フューリーロードとは違うアプローチに戸惑うのはしょうがない。
物語重視。
No.21
あんのこと:80点
【新作映画短評】#あんのこと
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) June 10, 2024
またハードな映画に当たってしまった。
ただ機能不全家族の娘である女性の自立を通して、希望を獲得していく様子は観ていて気持ちが良い。もちろんそれだけではないが…。
あんは日本のどこかにいるんだという自覚と彼女に思いを馳せたい。決してムダなことではない。
絶望と希望の狭間を追体験する社会派映画。
安易な問題提起と感動は自分にはできなかった。
No.22
蛇の道:70点
【新作映画短評】#蛇の道
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) June 19, 2024
まさかの起きてること、することの大筋はオリジナル版のまま。精神科医の柴咲コウと大柄なフランス人が共犯し白昼堂々、成人男性をものすごく雑に拉致監禁していく荒唐無稽は主人公が女性になったことでより際立つ。
復讐の鬼と化した柴咲コウの文字通り、蛇の目を刮目せよ!
セルフリメイクでみやすくなったが、こじんまりした印象も。
オリジナル版が傑出している。
No.23
ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
100点
【新作映画短評】#ホールドオーバーズ
— 近鉄太郎 (@egoma_senbei) July 2, 2024
今年上半期ラストを締めくくるどころか、人生の節目節目に必ず観ておきたいぐらい愛おしい映画です。今年ベストはこの映画でほぼ決まり。
魔法がかけられたかのような美しい映画もしっかり裏打ちされた仕事の一つ一つを積み重ねたAペインに大喝采。世紀の傑作!
「哀れなるものたち」を超える映画を今年どころか上半期に観れるとは思っていなかった。大傑作!
以上です。
年々その傾向は強まっていますが、今年はかなり良作多いと思います。
下半期も近鉄太郎は、ますます驀進します!!(武藤敬司)
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