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2020年東大・京大合格者数 高校別ランキング

コロナの影響で休校が相次いでいますが、2020年の東大と京大の高校別の合格者数が発表されました。

東大合格者数は開成がV39達成

日本最高学府の東京大学です。

開成高校(東京)が185名(現役120名)合格で首位に立ちました。
なんと今年でV39の快挙!
絶対王者の貫禄を見せつけましたね。この傾向は今後もしばらく続きそうです。

続いて、こちらも国内高校男子御三家の一角、筑波大学附属駒場高校(東京)が93名(現役70名)で2位にランクイン。
今年で7年連続の2位です。現役合格率では他を圧倒しています。

そして3位に浮上したのが、国内最難関女子校・桜蔭(東京)です。
今春は85名(現役71名)が合格し、女子校初のベスト3入りを果たしました。桜蔭は例年50名〜70名台を行き来してきた印象ですが、2020年はついに80名を突破しました。
桜蔭の80名超えは2004年の80名以来、16年ぶり。また、1996年の93名、1997年の92名に次ぐ同校歴代3番目の合格者数です。
しかも、最難関の理科Ⅲ類には筑駒と並ぶ7名が合格しています。

今年のTOP3は関東の最難関3校が独占しました。

4位には渋谷教育学園幕張(千葉)が74名(現役56)でランクイン。
ここ5年間での躍進ぶりが半端ないです。
その5年間では2018年を除けば、全て70名台を記録しています。

2019年は100名に達した麻布(東京)でしたが、その反動からか、今春は63名(現役44名)と大幅に減少しました。
これは2003年の111名から翌年2004年に69名まで減少したのと似ていますね。

2019年は93名合格した聖光学院(神奈川)も今春は62名(現役53名)と約30名減少しました。来年は巻き返せるか見所です。
また、同じ神奈川県内の聖光学院のライバル・栄光学園は今年度は57名(現役39名)で微増し、例年と同等の合格者数をキープしました。

2019年は73名と過去30年間で最低記録だった灘高校(兵庫)ですが、今春は79名(57名)と微増しました。
医学部志向が東大志望を上回っているのかもしれません。一時期と比較して、東大合格者数もかなり減少してきています。
しかし、理科Ⅲ類(医学部)には14名(現役11名)で2年連続でトップに立ちました。最難関への合格率は健在です。

東京大学の合格者数はこの数年の上位10校は、灘やラ・サール(鹿児島)久留米大附設(福岡)を除けば関東圏の学校ばかりです。
しかし、今年は新たに西大和学園(奈良)が過去最高の53名(現役38名)が合格し、10位にランクインしました。
かつては京大志向が強かった西大和ですが、最近は東大志向へシフトしているようです。2年連続で東大合格者数を伸ばしています。今年も関西の学校としては珍しい、東大 > 京大となり、灘に続く2位に入りました。

さらに上位20校まで伸ばすと、関東圏以外からランクインした学校が数校あります。
ラ・サール41名、東大寺学園(奈良)36名、甲陽学院(兵庫)33名、久留米大附設30名、旭丘(愛知)29名などです。
見ての通り、西日本の学校が多くランクインしています。

今年度は地方からも東大進学が増えたようですね。

東大TOP10
185名
②.筑波大学附属駒場(東京)・・93名
③.桜蔭(東京)・・・・・・・・85名
④.灘(兵庫)・・・・・・・・・79名
⑤.渋谷教育学園幕張(千葉)・・74名
⑥.麻布(東京)・・・・・・・・63名
⑥.駒場東邦(東京)・・・・・・63名
⑧.聖光学院(神奈川)・・・・・62名
⑨.海城(東京)・・・・・・・・59名
⑩.栄光学園(神奈川)・・・・・57名

詳しいランキングはこちら↓

京大合格首位はあの学校!

続いて京都大学です。

2018年、2019年と北野高校(大阪)がV2を達成しました。
2020年は果たしてどこが王者に輝いたのでしょうか。

見事、北野が100名(現役78名)でV3を達成!
京大合格者数の3桁達成は2009年の洛南(京都)の105名以来、11年ぶりです。
ちなみに北野が100名を超えるのは1975年の112名以来、45年ぶりの快挙です。
2000年代は低迷していましたが、2010年代に入り旧学区制度の見直し文理学科の設置などの改革により、かつての栄光を完全に取り戻しましたね。

北野と並ぶ、大阪公立の御三家・天王寺が76名(現役48名)で2位に入りました。
理数科を設置していた時代は天王寺が大阪No.1の公立高校でしたが、文理学科へ移行して以降、北野の後塵を拝してます。

3位に名門の東大寺学園(奈良)が61名で続いています。

さらに4位に膳所(滋賀)59名、5位に洛南(京都)54名と続きました。
これらは例年の常連校ですが、6位に奈良(奈良)が53名で続き、同校としては珍しく京大合格が増えました。例年は阪大が多いイメージです。

医学部医学科合格者数トップは灘高校の24名(現役18名)です。
医学部の強さでは灘は際立っていますね。
東大と京大の医学部合格者数・合格率では灘は群を抜いています。ここは例年通り盤石です。

京大TOP10
①.北野(大阪)・・・・ 100名
②.天王寺(大阪)・・・・76名
③.東大寺学園(奈良)・・ 61名
④.膳所(滋賀)・・・・・59名
⑤.洛南(京都)・・・・・54名
⑥.奈良(奈良)・・・・・53名
⑦.西大和学園(奈良)・・52名
⑧.甲陽学院(兵庫)・・・50名
⑨.灘(兵庫)・・・・・・49名
⑩.堀川(京都)・・・・・48名

どうなる今後の大学受験界

近頃は東大も京大も推薦入試やAO入試の拡大で、全国様々な高校から合格者を集めています。一般入試ではそれぞれ関東・関西からの受験生が多いですが、入試の多様化により、ますます競争が激化している印象です。

さらに一部の学校では米国や英国、シンガポールなど海外の大学への進学を推進しているところもあります。偏差値至上主義からの脱却を目指す動きが始まっていますね。

少子化の影響は大きいですが、相変わらず難関大学への合格は難しく、私立大学も数年前と比較して難易度が高くなっています。

また、東大や京大の合格者数が以前より減少気味の学校をちらほら見かけますが、それは医学部志望者の増加が大きな要因でしょう。私立大学では学費を大幅に下げる動きも見られます。先行き不透明なこの時代に医師という、職務が明確で食べていくのに困らない専門職が人気のようです。以前から医学部の過熱化はありましたが、最近はますます顕著になっている印象です。

今後は東大や京大、医学部だけでなく、海外の名門大学への合格者数を競う時代が来るでしょう。

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