2022年1月に読んだ本 トップ5 #きのぴー読書
私と読書について
(興味なければ、飛ばしてください)
もともと私は、現代文は得意だけど、読書は苦手なタイプだった。本を読もうとすると、10ページも進まずに集中が切れてしまうのだ。
にもかかわらず、2021年は100冊読むことができ、2022年は200冊を目標に掲げている。そしてこの1月は18冊を読み終え、順調なスタート。
この変化については、以下のnoteに書いたかもしれない。
1年前の想定では、1年で100冊読んだら、「もっと読書しなきゃ」みたいなプレッシャーが消えて、自然と読書を楽しむようになるはずだった。
しかし、むしろ目標達成の心に火がついてしまい、「やるぞー!」という気持ちで日々読書してしまっている。なんか違うけど、まあいいか。
さて、本題の「2022年1月に読んだ本 トップ5」を紹介する。
5. オードリー・ヘップバーンの言葉 - 山口路子
ヘップバーンのエピソードから、勇気をもらえる。外面が内面を表し、内面も外面を表すリーダーシップの人だと思うようになった。命を燃やし続けたからこその美しさなのかなあ。
こういった重大な出来事の多くが、本人の明確な意図から生じていないのが、「人生ってこういうものかぁ」と感じさせる。「流れのまま」「運命に身を任せ」みたいに振り切らなくていいけど、すべてをコントロールするのは違うよなぁ、と勝手に腑に落ちている。
また、デビュー前の貧しかったオードリーがスカート、ブラウス、靴は1つしか持たなかったけど、スカーフだけ14枚持っていたという話が好き。スカーフを首、ウエスト、手首、腰など、いろんな部位で着こなしていたらしく、制約の中でも自分を表現しきる精神がかっこいい。
4. センス・オブ・ワンダー - レイチェル・カーソン
『沈黙の春』のレイチェル・カーソンが最後に執筆した本書は、亡くなった母の代わりに育てた甥っ子に向けた1冊。完成前に亡くなったが、未完成とは思えないほど壮大かつ穏やか。必ずしも完成させるのが重要ではないと教えてくれる。
美しいと感じた言葉を紹介。
3. こころ - 夏目漱石
高校の現代文で読んで以来、SKBこと「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」が心に残っている。現代文の内容は全体の3〜5割程度なので、いつか全編を読んでみたいと思っていた。
ぜひ読んでほしいので詳述は避けるが、2つのピースのうち、もう片方はこういうものだったのか・・・!という感じ。
こういう人間心理あるよなぁ…と、噛み締められずにはいられない一冊。
(青空文庫なら、リンクからすぐ読めます)
2. ホモ・デウス(下)テクノロジーとサピエンスの未来 - ユヴァル・ノア・ハラリ
※リンクは(上)
圧倒的におもしろかった。
人間は、誤謬を含むたくさんの(しかし全体の中ではほんの僅かな)記憶を結びつけ、一貫した物語を築き、それを自分のアイデンティティとする。
超ハッピーな物語もあれば、苦難に満ちた物語もあり、宗教的な物語さえある。たとえば、WWIで4日後に戦死する兵士が、兄弟宛の手紙にこう綴っている。
私のような戦争を忌避する世代は、赤紙をもらっても断固拒否すると思うが、このような物語の中に組み込まれるのなら、「平時の暮らし」を捨てて挑みたくなるの気持ちはわかる。自由意志をもっと勉強したいと思った。
1. 情念論 - デカルト
今年読んだ中でダントツによかった。
一つ一つの感情や心身の構造について、ここまで根源的に考えられる本は初めて。 NLPやアンガーマネジメントなどのノウハウを紹介する日常お役立ち系の本も悪くないけど、根っこ(原理)を知り、定義する重要性を痛感。
「こういう捉え方があるのか!」と唸った部分を要約で紹介。
おわりに
月に十数冊読むと、月初になにを読んだかさえ忘れてしまう。こんな感じで振り返っていくと、いい感じに糧にしていける予感。
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