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好きから魚博士へ!夢が広がる本

はじめての魚類学(宮崎佑介 著/福井歩 写真/オーム社)

お魚大好き・魚の図鑑を何冊も持っているよ!というような子ども、そんな子をもつ親御さんにおすすめの一冊。まさに、表紙にある通り「好きから魚博士へ!」一歩も二歩も踏み込んだ内容で、側において何度も楽しめる図鑑のような本です。

著者が小学生の時「釣り上げた魚に芸術を超える美を感じた」ことが魚との出会いだったそうです。感動を伴う実体験、好きという気持ちからくる探求心や集中力は本当にすごいですね。作者が高校・大学へ進み、そして魚博士へとなっていく過程が「はじめに」でサラッと紹介されていますが、読んでいてゾクゾクしました。

この本には、魚が生息している環境・捕まえ方・持ち帰り方・育て方・記録や観察の仕方、それだけでなく、魚好きを生かして社会と関わっていく色々な道が紹介されています。また、コラムコーナーでは魚好きな子どもや大人の活動紹介や、魚の写真撮影テクニックなど、色々なことが分かりやすく書かれています。

魚が好きで、フィールドに出ようとしている子どもたちの「道しるべ」のような本。すでにフィールドに出ている若い世代が、夢を広げる参考書といった見方もできるのではないでしょうか。

ちなみに、著者がフナ属を執筆された「小学館の図鑑Z日本魚類館~精緻な写真と詳しい解説~」も、手持ちの魚図鑑では満足できない子どもにはお勧めです。

こちらで紹介した「はじめての魚類学」を、小学6年生以下の作品応募者に抽選で1名様にプレゼント。詳しくは「アート×ウェブ『こころ ひろがる×ここで つながる』今を生きる子どもたちの展覧会」特設サイトをご覧ください。2021/1/11(月)午後10時まで、作品ご応募を受け付けています。

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