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無慈悲な夜に。

誰の為にも生きていない。

私は 私が生きたいから生きているだけ。

温もりの欠片もない 夕陽が

私に同情した気分だった。

小学生の頃、 上手く周りに馴染めなかった。

無理して合わせて ひたすら笑った。

空気を読んで 彼らの喜ぶ言葉を放った。

居てもいなくても 何も変わらない。

私は空気のような存在だった。

その透明さに 皮肉にも 美しさを感じた。

きっと そんな生き方に疲れたんだと思う。

私は 誰かと群れて 生きることを辞めた。

無理をして出来上がった創造物は

偽りという言葉以外の何物でもない。

自分の言葉を殺すことは簡単かもしれない。

嘘をつくことは 簡単かもしれない。

本当の自分を愛することは 難解で

きっと上手く出来ない。

張り詰めた氷のような 空気を吸うと

その空気に耐性がつく 麻痺してしまう。

そして何時しか 人は自分を忘れる。

思考だって壊れた機材みたいに 停止して

憂いすら 見えなくなってしまう。

無機質な 感情が 泡のように消えていく

私は 誰かの為に 生きているんじゃない。

空気を読んで 自我を殺す 偽りの笑顔で
偽りの関係を 生み出す為に
人は生きていない。

そんな当たり前なことが 時々 解らなくなる

何かに依存すればするほど
私は私ではなくなる。

個々の宇宙が 無限に広がる、

その可能性を殺すような

世の中にならないで欲しい。

自分の為に 自分を謳歌するくらい

強く生きていたい。と思うのだ。

誰も守ってくれない

無慈悲な言葉が飛び交う世界で

雑踏にかき消された 言葉達を

拾い上げながら

アイデンティティを 確立しなければならない。

愛せなかった 私の過去と

愛せなかった 憂い達の為に

私は 私を生きることを 忘れない

と心に誓ったのだ。

大人であろうが 子供であろうが

関係無い。

一人の人間として

自分の為に自分を生きてるんだと

叫んで欲しい。


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