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生きるという儚さ

夢を見た。

大好きな人達の夢。

今はもう 此処にはいない人達の夢。

やけに 温もりを感じた

5秒前に 会ったみたいに。

そばに居る気がした。

彼女は 4年前に 温かい場所に逝った

冬の寒さが 冷たすぎる頃だった。

白い床、 白い壁、微かに 光が差し込む あの場所で 彼女は 生きていた。


私には分かった。 あの瞬間、この人は もうすぐ旅立つということを。

あの場所で 涙を堪えきれなかった。

たった1回しか、 会うことが出来なかった。

最後の ありがとうくらい もっと彼女の耳に 届ければ良かった。


帰り道の寒さがやけに肌に残った。

泣き崩れても そこにあなたは居なかった。

昨日まで元気だった人が次の日 何も言わずに 
居なくなることもある。

生きるとは、そう言うことらしい。

約束されない 生命の砂時計。

実りある果実も熟せば いずれ 生命を落とす

生きるとは 儚いことらしい。 
 

その儚さに なんと 意味をつけよう。

なんと意味をつければ 生きるが
楽になるだろう。

綺麗でなくていい、苦しくていいから

意味を見いだしてやりたかった。

此の世では 淡く切ない愁いが1番 美しいと。

生きた軌跡を年輪に込めてやりたかった。

なんの為に生まれたのか  

なんの価値が 意味があるのか、私には分からなかった。

ただただ、一分一秒、息をしている。

生きることを 愛おしく思うことは
私には出来ないかもしれない。

でも、誰かが生きることを愛おしく思えるのは
私が生きているからだ。

そんなことを想いながら 
生きることの儚さを感じた。

貴方の生きている世界が
ずっと続いて欲しい。そう思うのは、我儘だろうか。

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