見出し画像

わたしとシャーロック・ホームズの差とは 【毎日イラスト】

今回はわたしが読んだ本の話です。
以前記事に書いたことがありますが、わたしは読書が趣味です。

この話をすると大抵の人は
「ほんと?きんじょうさん本とか読むんだ。」
と意外だというリアクションします。

それもそのはず、社会人を始めて20年近く多くの人と出会いましたが、よく言われるのが
「人相悪い」です。
転職のたびに言われてきたので、確定事項ということでしょう。

人相悪いと言われたことが無い人は想像つかないでしょうが、けっこう凹みますよ。何度も言われると。(ヽ´ω`)

わたしがよくイラストに書いているハゲひげオジサンの、眉毛を険しくした感じを想像してもらえばよいかと思います。
(実際にしかめっ面してるワケではないんですがね😅)

ただ、最近は丸くなったと言われることもあり、少しホッとしています。
お腹も丸くなってきました。この調子でドンドン丸くなっていこうと思います。

当面の目標はドラえもん、最終目標はカービィです。がんばるぞo(^q^)o


シャーロック・ホームズの話をしようか


いらんことに字数を使ってしまいました。
今回は『シャーロック・ホームズの思考術』という一冊のご紹介です。

本書はシャーロック・ホームズの思考プロセスを、心理学や脳科学の見地から分析・解説するという、有りそうで珍しい本です。

ホームズ関連本というと、事件エピソードの研究やホームズという“キャラクター”の研究、作者や時代背景の考察などに終始するのが大半です。

作者のマリア・コニコヴァさんは、ホームズが推理をしたり観察したりするとき、どのような心理状態あるいは脳の働きになっているのか、というアプローチで研究されています。

本書はタイトルこそ『シャーロック・ホームズの~』となっておりますが、ホームズに限らず人間の思考プロセスを説明した解説書です。

つまり人間であるホームズもまた、わたしのような平凡人と同じ心理作用&脳の働きをしているということなのです。

ホームズ物語の読者はホームズが特別な脳を持った天才だと思っています。
対照的にワトスン博士をごく平凡な一般的な脳の持ち主だと考えています。

しかし現実には、ホームズもワトスンも根源的な脳の働きは同じなのです。

ホームズの思考力が特別なのは、彼が自らの脳の働き&心理作用を知悉し、誤った思考プロセスを経ないように訓練しているからなのです。

実際にこのことはホームズ自身が作中で言及しています。
「推理力は日々のたゆまぬ思考訓練によって作り上げられている。」と。

本書は、人間が事実誤認をしたり間違った思考ルートをたどってしまう要因を、多岐にわたって解説しています。

要因はいっぱいあるわけですよ、心理作用だけではなくて経験や知識や周囲の環境も、思考にマイナスの影響を与えることがあります。

訓練されたホームズの頭脳はそれらのマイナス要因を回避して、見事に真実へたどり着くことが出来るのです。

かたやワトスン博士に象徴される一般人の頭脳とは、非常に事実誤認や錯覚を起こしやすく、しかも無意識に間違えてしまうので、気付かずにどんどん真実から遠ざかって行くわけです。

わたしとホームズの頭脳の差とは、(もちろん知識や経験の量的差を前提として)思考習慣の差ということが言えます。

彼の名探偵のようになりたいのなら、徹底した思考訓練と習慣を身に付けなければならないのです。まあわたしはやりませんけどね😚

シャーロックホームズとは、先天的天才ではなく、「思考のプロフェッショナル」という見方が適切なように思います。

ホームズ自身もまた、後者の評価を得るほうが嬉しいのではないかとわたしは思うのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?