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聴く論文「妊娠中のCOVID-19発症は様々な悪影響を及ぼす 他」

2021/08/08


TONOZUKAです。

妊娠中のCOVID-19発症は様々な悪影響を及ぼす 他

以下引用

2021年5月21日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聞く論文」のアーカイブです。 ご興味のある方は是非下記よりご登録ください。

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(1)JAMA Pediatrics誌から 妊娠中のCOVID-19発症は様々な悪影響を及ぼす
 INTERGROWTH-21st Consortiumのメンバーである英国Oxford大学のJose Villar氏らは、研究に参加した18カ国の妊婦で、妊娠中にSARS-CoV-2に感染した女性と、同時期に妊娠したが感染しなかった妊婦と新生児のアウトカムを比較する多施設コホート研究を行い、COVID-19を発症した妊婦では様々な悪影響が見られたと報告した。結果は2021年4月22日のJAMA Pediatrics誌電子版に掲載された。

(2)NEJM誌から ワクチン接種完了後にCOVID-19を発症した2例
 米国Rockefeller大学のEzgi Hacisuleyman氏らは、SARS-CoV-2mRNAワクチンの2回接種を完了した同大学の職員のうち、2週間以上経過してからCOVID-19を発症した女性職員が2人見つかったと報告した。2人が感染していたのは複数の変異を有するSARS-CoV-2で、ブレイクスルー感染が生じたと考えられた。この報告は2021年4月21日のNEJM誌電子版に掲載された。

(3)Lancet Respiratory Medicine誌から 既感染者の若者にもワクチンは接種すべき
 米国Naval Medical Research CenterのAndrew G Letizia氏らは、米国の海兵隊に入隊する予定の18~20歳の若者にSARS-CoV-2抗体検査を行い、その後6週間追跡して、抗体陽性者の再感染リスクは抗体陰性者の初回感染リスクの5分の1程度だったと報告した。結果は2021年4月15日のLancet Respiratory Medicine誌電子版に掲載された。

(4)JAMA Network Open誌から 無症候感染でもCOVID-19回復期の脳梗塞リスクは高い
 シンガポールNational Neuroscience InstituteのTian Ming Tu氏らは、SARS-CoV-2無症候感染者の急性脳梗塞リスクを調べるために、シンガポールに出稼ぎに来て寮生活を送っている50歳以下の男性を対象にした症例シリーズ研究を行い、感染したが呼吸器症状がない回復期の男性は、年齢・性別・民族がマッチする人よりも脳梗塞のリスクが高かったと報告した。結果は2021年4月22日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。

(5)NEJM誌から Ad26.COV2.Sは単回投与で60%を超える予防効果
 オランダJanssen Vaccines and Prevention社のJerald Sadoff氏らは、Janssen社が開発しJohnson and Johnson社が提供しているSARS-CoV-2ワクチンAd26.COV2.Sに関する国際的な第3相臨床試験で、このワクチンが単回投与でCOVID-19感染を予防する効果を示し、入院患者や死亡を減らすのに有効だったと報告した。結果は2021年4月21日のNEJM誌電子版に掲載された。



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