「新型コロナ治癒後も約6割は喘息悪化が戻らず」
TONOZUKAです。
新型コロナ治癒後も約6割は喘息悪化が戻らず
以下引用
日本呼吸器学会、日本アレルギー学会、日本喘息学会の3学会はこのほど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下における喘息患者の実態調査を実施。COVID-19に罹患した喘息患者のうち78.0%が喘息症状の悪化を自覚し、58.0%はCOVID-19治癒後も症状が悪化している状態が続いていることが明らかになった。
本調査は、2020年12月28日から2021年1月5日に調査会社マクロミルにモニター登録されている16歳以上の喘息患者2060人を対象としたもので、患者背景は平均年齢45.8歳、男性比率52.0%などだった。
まず、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染歴の有無にかかわらず、COVID-19流行前後における喘息症状の変化を調査したところ、全体の17.5%が例年の同時期と比較してCOVID-19流行後では喘息症状が悪化したと回答。受診状況の変化については「受診間隔を空けた」が19.9%と最も多く、「定期受診をやめた」患者も12.2%に上った。そのほか、9.7%が対面診療から電話・オンライン診療に変更していた。
服薬状況の変化に関しては、全体の16.5%が自己判断で定期薬の服用を変更しており、内訳は「定期薬を中止した」が11.0%、「定期薬を増量した」が5.5%だった。また、発作治療薬の使用回数が増加したと回答したのは全体の34.1%で、その理由として「増悪したため」と「増悪していないが不安に感じたため」がいずれも16.0%となっていた。
調査対象者のうち、SARS-CoV-2の感染歴があったのは全体の2.4%(50人)だった。COVID-19罹患による喘息症状の変化を調べたところ、78.0%がCOVID-19罹患中の喘息症状悪化を認めた。さらに、COVID-19罹患者の58.0%はCOVID-19治癒後も喘息症状の悪化が続いていると回答した。
なお、2021年1月3日時点におけるわが国の15歳以上の感染率(0.2%)と比較して、本調査に回答した喘息患者の感染率は高く(2.4%)、喘息患者はCOVID-19に罹患しづらいとの報告(I Green,et al. J Allergy Clin Immunol Pract.2021;9[2]:684-92.)とは相反する結果となっている。この点について、報告書では「COVID-19に罹患した人が積極的にアンケートに答えてくれたバイアスによる結果だと考えられる」と注釈を加えている。
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