明日は日本ダービー コントレイル

明日は日本ダービー。今年のダービーはいろいろな想いが交錯した印象的なダービーになるでしょう。

2011年は後に三冠馬となるオルフェーヴルが勝ちました。東日本大震災があり中山競馬場が使えず府中の皐月賞を圧勝して臨んだ二冠目のダービーは泥んこになりながら直線突き抜けました。

震災直後の3月のドバイワールドカップでは史上初めて日本のヴィクトワールピサという馬が勝ちました。鞍上のミルコデムーロ騎手が泣いていたのに日本の競馬ファンは感動したものです。

オルフェーヴルの前の三冠馬はあのディープインパクトです(2005年)。私の中で日本史上最強馬はディープとオルフェ甲乙つけがたいのですが、大好きだったディープインパクトは昨年亡くなってしまいました。

ディープの子供にはたくさんの名馬がいますが、印象的な馬はキズナという馬で2013年にディープの主戦騎手だった武豊騎手でダービーを勝ちました。父親を彷彿とさせる豪快な大外一気でした。キズナの名前の由来は絆です。これも泣ける話なのですがまたの機会に。

さて、ようやく今年の話ですが、コントレイルという馬が登場します。コントレイルは亡きディープの子供です。これまで4戦4勝。一冠目の4月の皐月賞を無敗で勝ちました。これは父ディープと同じです。そして明日無敗のダービー馬、二冠目に挑戦します。父と同じ赤い帽子馬番は5番です。

コントレイルのライバルは皐月賞で無敗馬対決、ラスト猛烈な叩き合いを演じたサリオス。このサリオスの父がハーツクライ。ご存知の方も多いかもしれませんが、ハーツクライはディープインパクトに唯一土をつけた日本馬。2005年の有馬記念のことでした。

ハーツクライはディープよりも一つ年上で前年2004年のダービーはキングカメハメハの二着。この時の馬番はキングカメハメハが12番、ハーツクライは5番だったんですよね。サリオスは12番を引き当てました。

コントレイルは日本語に訳すと飛行機雲になりますが、昨日東京の空にブルーインパルスが見事な飛行機雲を空に描いてくれました。キズナがダービーを勝った2013年にガッキー主演「空飛ぶ広報室」という有川浩原作のドラマがあったのですが、航空自衛隊が舞台でブルーインパルスも描かれています。そして主題歌が安室ちゃんのContrail。キズナとコントレイルは同じ馬主で前田さんです。

これをセレンディピティとするのか必然とするのかは人それぞれですが、私は何か運命を感じたのです。この2020年はオリンピックが東京で開催されるはずだったのが、今世界中でコロナウィルスが猛威を振るい日本も大ピンチなわけですが、三冠馬はこんな時に現れるのだと。競馬が無観客でも継続して開催されていることが奇跡なのかもしれません。

ということで、2005年ディープインパクトが勝った日本ダービーを観ておきましょう。大外馬場のど真ん中をディープが飛びます。翼を広げて。こんなに強い勝ち方をしたのは先輩三冠馬のナリタブライアン以来でした。


明日は晴れて欲しいなあ。

コントレイルには青い空が似合います

グッドラック。


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