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優美な西洋芸術を堪能する。ドイツ ミュンヘン~ロマンチック街道
前回、ミュンヘン市内街歩きの記事を書きまして、今回は続編です。
ミュンヘンを訪れたら必ず行きたいと考えていた場所5つを巡りました。街歩きで見る景色ももちろん美しかったですが、また違った魅力が満載で感動に次ぐ感動がありました。最後までご覧いただけると嬉しいです。
ミュンヘン・レジデンツ Residenz München
レジデンツは旧バイエルン王国ヴィッテルスバッハ王家の王宮です。この旅一番の目的地がレジデンツ内の大ホール「Antiquarium(アンティクヴァリウム)」でした。
天井一面のフレスコ画がそれはそれは美しく、絶対実物を見るんだと意気込んで参りました。意気込み過ぎて思いっきり逆方向に向かって歩いており、最終的に巨大なレジデンツ敷地の周囲を半周しました。最寄り駅から1時間くらいかかり、泣きそうになりました。
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チケットを購入したら大きな荷物はクロークに預けます。他の荷物はあまりチェックされなかったのですが、一度も使ったことがない箱に入ったままの自撮り棒だけはすごく厳しく注意されました。(置いていくと言ってるのに何度も注意されました笑)なお、レジデンツ内はフラッシュ撮影もNGです。
最新のチケット料金はこちらで確認できます。
さて、レジデンツミュージアムに入場して早々に登場したAntiquarium。
レジデンツの中では最古の部屋で、長さ66 メートルもある巨大なホールで、デュークアルブレヒト 5 世のアンティーク彫刻コレクションのために建てられたそうです。
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写真だと明るく見えるのですが実際は少し薄暗く、教会のような静けさでした。この日は中央に長いテーブルを設置していたのですが、こんなところで食事をするのだろうか?それとも会議?気になります。
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レジデンツは数世紀に渡って増改築が繰り返されたため、色々な建築様式を楽しむことができます。
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Ancestral Galleryエリアは特に豪華絢爛でした。ヴィッテルスバッハ家の一族 の100を超える肖像画が、金の彫刻が施されたパネルに収められて並んでいます。
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「あれ、この部屋通ったかな?」と何度も足が止まるほど、本当に広大な敷地にたくさんの部屋。見どころ満載です。ミュージアムエリアのみ(早歩き)でも1時間ほどかかったので、前後スケジュールに余裕を持って出かけることをおすすめします。
こちらで200%大満足+体力不足により、この後のニンフェンブルク宮殿訪問は外観のみで帰ることにしました。
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ニンフェンブルク宮殿 Schloss Nymphenburg
前述のとおりで宮殿内の見学は断念しましたが、せっかくの機会。下調べもしていたので行ってきました、ニンフェンブルク宮殿。ミュンヘン市街地から北西、バイエルン王家の夏の離宮で、中心地から気軽に行ける観光地としても人気があります。
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ミュンヘン中央駅よりトラムで20分弱、車窓を眺めているとあっという間。「Schloss Nymphenburg」駅で下車してキョロキョロすると、川(シュロスガルテン運河)が見えるのでそちらに向かって歩いていきます。
すると遠くに白い建物が!まだまだ歩きます。(歩いて5分ほど)
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美しい白亜の建物を背景にたくさんの白鳥が優雅に泳いでいます。この日はすごく天気が良かったおかげで(冬のミュンヘンでは珍しいよ!と言われました)まるで絵本の世界。メルヘンです。
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バロック調の宮殿に庭園、これぞ息を飲む美しさ、絵画のようでした。
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春には庭園に色鮮やかな花々が咲くようなので、次回はその頃に訪れたい。その際には宮殿内もしっかりと見学したいと思います。
ノイシュバンシュタイン城 Schloss Neuschwanstein
ドイツで最も有名なお城といえば、ノイシュバンシュタイン城。
ドイツ人気観光地ランキングにおいても常に上位ですよね。
カリフォルニア ディズニーランド公式ページによると眠れる森の美女の城はこのお城にインスパイアされたそうです。
ミュンヘンからは比較的行きやすいと聞いていましたが、自力で行くにはなかなか難しい立地。
ミュンヘン中央駅からは最寄りのフュッセン駅まで電車で2時間とちょっと⇒フュッセンからホーエンシュバンガウ村までタクシーかバスで10分⇒
そこからはお城までは馬車かバスか徒歩で行きます。(徒歩30分程度)
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自分で行くのも面白そうでしたが、今回はバスツアーに参加しました。
早朝、ミュンヘン中央駅で集合。
2時間半ほどバスに揺られて麓のホーエンシュバンガウ村に到着しました。
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残念ながらノイシュヴァンシュタイン城一番の撮影スポットといわれるマリエン橋には立ち入りできませんでしたが(凍結していました)、気を取り直して徒歩でお城まで向かいます。
極寒でしたが、天気が良かったおかげで清々しい道のり。
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降りてくる人たちが「Hello~」と声をかけて手を振ってくれたり、ツアーで仲良くなった方と話したり、ガイドさんが色々説明してくれたり、30分あっという間でした。
いよいよ到着です。
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遠くからだと可愛らしく見えていたお城が、近くに来ると印象が変わります。なかなかの迫力・・・。ツアーだったのですぐに入ることができましたが、待合室はとても混雑していました。
残念ながら内部は撮影禁止だったのですが、ずっとテーマパークにいるような気分でした。
この城を作ったバイエルン王 ルートヴィヒ2世は芸術をこよなく愛しており、特にリヒャルト ワーグナーを崇拝していたといわれています。彼のオペラ作品をモチーフにした色鮮やかな絵や装飾を所狭しと誂えている部屋は、いい意味で落ち着きません。(いい意味です)特に黄金に彩られた「玉座の間」は唖然としました。
まっぷるトラベルガイドさんの記事で内部の写真を見ることができますので、よかったらご覧ください。
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おとぎ話の世界のような幻想的なお城に感無量のまま歩いて下山しました。
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ヴィースの巡礼教会 Wieskirche
ノイシュバンシュタイン城へのツアーはたくさんあったのですが、とても美しい絵画のような写真に一目惚れ。世界遺産である「ヴィースの巡礼教会」も訪問できるツアーを選びました。
「天から降ってきた宝石」と讃えられるほど美しい装飾の教会。ノイシュバンシュタイン城と同じくらい楽しみにしていました。
ノイシュバンシュタイン城からはバスで30分ほどで到着しました。
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のどかな草原の中に建つ可愛らしいキリスト教の教会。
「wies(ヴィース)」はドイツ語で「草原」という意味です。
教会に足を踏み入れると、真っ白でとてもシンプルな外観からは想像もつかない鮮やかな天井画、豪華絢爛な装飾に圧倒されました。
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こちらのヴィース教会はロココ様式で作られており、その美しさから1983年にユネスコの世界遺産に登録されました。
巡礼で訪れる方が多くいらっしゃる神聖な教会。静かで荘厳な雰囲気に心が落ち着き、椅子に腰かけてずっと天井画を眺めていました。
主祭壇には「鞭打たれるキリスト像」があります。
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このキリスト像が涙を流したという伝説があります。この伝説によりヨーロッパ各地から巡礼者が増えたため、1746年にヴィース教会の建設が始まったそうです。
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想像以上に美しく壮麗な教会に本当に本当に感動しました。
ミュンヘンを訪れる方にはぜひおすすめしたい、いえ、ヨーロッパに行くすべての方におすすめしたい教会です。
バイエルン国立歌劇場 Bayerische Staatsoper
ミュンヘン最終日の夜、バイエルン国立歌劇場でのコンサートに出かけることにしました。
(なんてお洒落な一文でしょうか)
夜の公演開始まで時間があったので近くのレストランで待つことにしました。Brenner Opengrill のキーライムパイが物凄く美味しかったです。
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開演時刻が近づいてきたので、いざ参りました。
300年以上の歴史を誇るこの歌劇場、火災や第二次世界大戦の被害を受け、これまで二度再建されました。
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昼間のバイエルン国立歌劇場も美しく立派な佇まいでしたが、夜はドレスアップした紳士淑女が集い、がらりと雰囲気を変えます。
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クロークへ荷物を預けて進むと素敵な階段がお目見え。
まだ時間が早く人が少なかったので、とんでもない枚数の写真を撮影しました。ドキドキしながら2階のホワイエへ上がります。
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生まれて初めて自分の口から「ひえぇぇぇぇ」という言葉が出ました。
美しい。美しすぎます。綺麗な水色の壁に金色の装飾、そして巨大なシャンデリア。ため息が出るほどきらびやかな世界が広がっていました。
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こちらは白と赤、そしてゴールドの装飾
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「結婚式用のドレスを着てくればよかった・・・!!!」少しだけフォーマル、くらいのワンピースを着ていたので心から後悔しました。カジュアルな格好でいらっしゃっている方も多く浮くことはありませんが、このような素敵な場所に来るともっとドレスアップしたくなります。これも次回の楽しみにしたいと思います。
さて、客席に参りまして
1階の前方の席だったのですが、こちらからの眺めも壮観です。
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会場に夢中でパンフレットもよく読んでいなかったのですが、王子様のような指揮者の登場に目を奪われました。本日2度目の「ひえぇ」
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海外でのコンサート鑑賞は初めてでしたが、建物の雰囲気からホワイエの美しい装飾、由緒ある劇場と素晴らしい音楽までのすべてに感動しました。
最初から最後までずっとこの豪華な世界観に入り込んでいたので、終わった後は放心状態になるほど。
忘れられない素晴らしいひとときを過ごすことができました。
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ミュンヘンでの滞在で歴史ある建築や教会、芸術の数々に出会うことができました。親切な人が多く、食事も買い物も楽しい街。ドイツ語を少し勉強してからまた必ず訪れたいと思います。
Tschüss!
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