読書紹介24 「ビッグ4」
感想
ポアロが友人ヘイスティングズと共に、国際犯罪組織ビッグ4を追う冒険活劇。
ビッグ4の4人の情報が入るごとに追いかけるが、ことごとく証人や情報源になっていた人物が抹殺され、なかなか尻尾をつかめない。
さらには、ビッグ4に関係した世界中にいる手下に逆にポアロたちがつかまったり、追い詰められたりもして、なかなかスリリングな展開でした。
いつもの探偵ものではなかったけど、スリリングな速い展開、事件が起き、なぞ解きもでき、更に謎が深まるなどはおもしろかったです。
また、敵につかまったり、そのアジトに侵入したり、はたまた、味方をもだましたりといろんな要素が入っていて飽きなかったです。
今回の見どころはやはり最後!!大どんでん返し
ポワロは生きていた!と思ったら、双子の兄のユシールだったと思い込まされ、でも、やはり双子の兄はいない、ポワロの演技だったという展開で進んでいきました。
キュリー夫人やチェスのチャンピオンなど、実在する人物名を入れながら話につなげているところがおもしろいとも思いました。
実際のチェスの指し手が小説内に登場し、変死の謎を解くカギにもなるところは読みどころの一つだと思います。
ロシア人のロサコフ伯爵夫人も登場。最後はポワロを助ける重要な役回りでもありました。別の話に登場した人が出てくるところも面白いですね。
クリスティーと言うと、殺人事件の謎解きと言うイメージでしたが、冒険活劇的なお話も魅力があるなあと再発見できる本でした。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです
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