見出し画像

「みんなちがって、みんないい」~野菜作りの中で 

「大きくても、小さくても、不格好でも、色つや良くても、みんなそれぞれにいい。味わいがある」
と思えるようになってきました。
 
 庭の小さなスペースで野菜を育てるようになって3年になります。
 と言っても、平日は出勤してるので、手入れなどは休日に集中して行っています。

 ・・・・いや、「集中して行っている」というより、ほんのちょっと、草を抜いたり、肥料をやったり。

 水やりぐらいは、朝と夕方、帰宅後に少々・・・と、本格的なものではありません。
 
 それでも、種をまいても芽が出てこなかったり、すぐに枯らしてしまったりした初めのころに比べれば、収穫するところまではいくようになりました。

 今思えば、初めは、何をどうしていいのか分からず、ネットや本でいろいろと調べてやってみても、やはり経験値も知識もなく、すべてがぎこちなく、何をするにも時間もかかりすぎて、嫌になってしまうことが多々ありました。

 嫌になってくると、なかなか次の手入れに重い腰が上がらず、よけいに、うまく育てられなくて、そのままほったらかし・・・という悪循環に陥っていました。
 
 それでも、失敗したら失敗したなりに学びもあります。

 自分の家の周りで上手に育てている方の畑を見て、ちょっと悔しい気持ちもわいてきます。
 やっぱり、自分でしっかり育てて、収穫してみたい、そんな気持ちも大きくなります。
 
 自分にできる事から・・・とスコップやくわ、支柱、寒冷紗などの道具をそろえるようになりました。

 小学生の頃を思い出して、「観察記録」(といっても、写真に撮ったり、葉っぱの数を記録したりの簡単なものですが)」をつけるようになりました。

 観察を活かして、葉っぱにカビ?病気が見つかれば、すぐに対処するようになりました。 

 接する機会が増えれば触れるだけ、愛着もわくようになりました。
 それが、不思議とどんな育ち方をしている野菜にもわくようになりました。

 
 ぷっくりとした実をつけているからいいとか、曲がって不格好だからダメだとか、そういう気持ちが起きなくなってきました。
 とにかく、

ここまで育った!ということに嬉しさを感じるようになりました。


 そして、それぞれに個性があっていいと思えるようになりました。
 
 スーパーに並ぶような大きさも色も形も均一な野菜を求めてしまう自分がいました。

 でも、どんなに大小不ぞろいでも「1本1本」「1株1株」は、それぞれ、自分なりの成長をしたんだということを感じました。
 そして、目の当たりにした私の中に、「そこに、いい、悪いはないな」と言う思いがわいてきました。

育ち方を見て、癒されている私がいます。


 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?