読書紹介34「七つの会議」その②
感想
「半沢直樹」、今ドラマが放送中の「ハヤブサ消防団」の作者である池井戸潤さんの作品です。何年か前に映画化もされていました。
会社や組織によくある多様な目的の会議の様子を通じて、会社で働く人の葛藤や人間ドラマ、苦労や決断などを描かれていました。そして、それぞれの会議において「中心となる人物」の描写を通じて、働くことの意味をいろんな角度から照らしてくれていました。また、その一つ一つの「物語」の中で、「事件」が進行し、最後のほうの「会議」(章)で全貌がつかめ、会議の裏側で何が進行していたのかが分かり、驚嘆させられました。一種の「どんでん返し」でした。。これまでの伏線が組み合わさって、それぞれの人物の真の顔が見え、「犯罪」に対する会社の動きなどもスリリングだったと思います。
作者の池井戸さんは、実際に銀行で働いた経験があるそうです。だからでしょうか?働くことに関する言葉の熱量が半端ないです。また、現場で働く人の葛藤や苦悩へのまなざしに優しさを感じました。
会社組織の中で、上司と部下の関係も難しいです。そんな葛藤にまつわる言葉もありました。
小説家は「人間の本質」を描くのが仕事と聞いたことがあります。
鋭い観察眼がないと、内面や行動の意味などを描きだせません。
自分が経験したことを、深く深く掘り下げていくことで、みんなに通じる真理が見つかるのかなあと想像しました。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです
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