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不思議なこともあるもんだ〜義母宅整理中

義母が旅立って2週間が過ぎ、妻もようやく職場に復帰。少しずつ通常運転、だけど以前より少し静かになった我が家です。
義母が暮らした家がそのままなので、少しずつ整理を進めています。
鍼灸マッサージ師の田中弥三郎です。

整理、大変。

88年分、プラスその家族の荷物の量。

いずれ整理する時が来ると、昨年の1月ごろから少しずつ整理をしていました。だけど本当に大変です。整理っていうより、ほとんど廃棄するだけですが、なにせとにかくモノが多い。
妻が小学生の時の通知表、義弟の習字道具、30年前に亡くなった義父の大工道具。
ありとあらゆるスペースにぎっしりモノが詰まっていて、すぐにゴミ袋はいっぱい。クルマに積めるのは10袋ほどなので、クルマを満タンに荷物を運び出しては処分しての繰り返しです。

一番ビックリしたのは、世間を騒がせた某宗教の冊子がでてきたことと、よく分からない弥勒菩薩像が、おそらくそちらのモノのようで、、、
断りきれなかったのと、精神的に参ってるときに付け込まれたんだろうけど。
お義母さん、人の良いところはアナタの一番の魅力やもんね。ホンマに笑わしてくれるわ〜。

終わりが見えない、、、

片付けの基本として、玄関からなんですよね。私も片付けをするときに初めて知ったんですが。
玄関周りから片付けないと、ゴミが搬出できないんです。なので、まずは玄関の外の植木鉢やらだけで1日が終わりました。
で、靴箱やら傘立てやらと少しずつ中に入っていくわけですが、なかなか進まない。ビニール袋や紙袋、百貨店の包装紙やリボンまで大事に取ってあるからモノが多いこと。
台所を見ればお菓子の空き缶やジャムの空き瓶など、ご丁寧にストックしてるからもう気が狂いそう。
挙句、奥から出てきたのは中身の入った栄養ドリンクが60本。まさかそのまま捨てられないし、全部開けてビンをすすいで、、、
他にも領収書やら金融機関の空き封筒やら、人が生活するって、ものすごい量のモノが発生してるんですね。

クルマで10分の距離だから、こまめに通って進められるけど、それでも先が見えないです。

二階、洋服箪笥や衣装ケースにとりかかる

大量の生地や毛糸が

手芸が得意だった義母。義父は椅子工場の社長だったので、椅子やソファの張替えも請け負っていました。そのためハギレ生地や毛糸が出るわでるわ。
畳んでしまってあるものを見ても、手編みしたものがたくさん出てきました。
その中に、紺色のカーディガンを2枚見つけました。1つはざっくりとした厚手のもの、もう一つは少し細めの毛糸で前身頃がボーダーになったものです。

なぜか、私のサイズで

義父も義弟も私とはサイズが違うのですが、なぜか私にピッタリのサイズのカーディガンが2枚も出てきました。
ゆとりを持たせて編んだのでしょうが、それが見事にピッタリのサイズ。こんなことなかなかあるわけでもないので、折角ですし、形見がてら私が引継ぐことにさせてもらいました。

義父のものも出てきたので

義父は今年で三十三回忌ですが、いくつか義父のものも取ってありました。記念写真で着ていたジャケットも出てきて、妻は懐かしんでいました。
他にはウールの着物アンサンブル、こちらも紺色。これも私には裄も丈も短いですが、羽織だけいただきました。袖の中に手を入れてしまえば、着られないこともないし。ウールですし、少々着崩しても良いかなと思います。
あとはネクタイを一本いただきました。遠目には無地ですが、織り柄になっていていい感じ。
制服仕事ですので、ネクタイやスーツに憧れがあります(笑)

ということで、コーデを考えてみる

ネクタイとカーディガンを合わせるシャツは

着物の羽織は置いとくとして、折角ですしカーディガンとネクタイを合わせてみたいと思いました。
手持ちのシャツに、片っ端から当ててみます。いろいろやってみた結果、キャンディストライプのボタンダウンシャツに決まりました。合わせたものが、トップの写真です。
このシャツは実は、私の父とお揃い。父の愛用するメーカーのものです。ハタチすぎくらいに買ったものですが、日曜しか休みがなくて着れないので、年数ほどは傷んでいません。
ざっくりとした編み目のカーディガンに、着込んだオックスフォード生地がなんともいい感じ。
そこにネクタイで少しのドレス要素をプラスして。
イイ感じやん!!

お出掛け、コレに決めた。

今月のお出掛けに着る格好を、決めあぐねていました。観劇に行くのですが、その日は千穐楽。
千穐楽は演者さんたちにとって、特別な日とのこと。いつもより少しオシャレして行きたいのです。
着物を着たいなぁと思っていたけど、ウールや紬ではちょっと物足りない。どうしたものかと思っていましたが、こちらにします。
ネクタイが好きなんです。ちょっとかしこまった気持ちを、形にしてくれるように思います。
遊び用ネクタイしかほとんど持ってなかったので、ちょうどよかった。

片づけ、大変。だけど。

空き家の片付け、本当に大変です。だけど処分業者を呼ぶにしても、出来る限りのことをしておけたら安く上がります。
それだけじゃありません。ちゃんと家族の人生に向き合うことができます。片付けはまだ半分ほどですが、けっこう楽しんでいます。
妻の子供の頃の写真なんかも出てきましたし、まだまだ何かが見つかるかもしれません。
折角の機会ですし、やるだけやってみて何かを学べたらと思うのです。

そういえば義母が亡くなってから、ひとつ不思議なことがありました。
妻も私も、治療中だった歯が欠けたのです。
亡くなった人が、家族のものを持っていくことがある、なんてことがあるそうです。
持っていくにしても、言うてくれたら何でも欲しいものを持たせてやるのにね。
まあ、代わりにいろいろ貰ってるし、好きにしておくんなはれ。

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