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暑い季節を楽しむ方法③【浴衣の着方〜羽織って帯を締めるだけ!】

梅雨明け前ですが、晴れたら30℃なんて簡単に超えるような暑さが今年もやってきました。
そんな暑さも楽しむくらいの気持ちでいたいですね。
浴衣の季節ですね〜、着てお出掛けしませんか?

こんにちは、鍼灸マッサージ師の田中弥三郎です。鍼灸マッサージとはまったく無関係ですが、浴衣のお話です。

浴衣や和装がただ好きなだけの素人が、調子にのってnote書いて講釈垂れてます。

前回の記事はコチラ


今回は浴衣の着方のお話です。

このnoteは、浴衣を着たことのない男性をメインターゲットとして書いています。気軽に着てもらえたら、浴衣人口が増えたらいいなと思うのです。

なので極力、分かりやすくしたいのですが、手順に関しては動画がベストだと思うのです…
残念ながら動画撮るほどのことが出来ていませんので、You Tubeなどもご活用ください。
私なりに、静止画写真で紹介させていただきます。

着方の手順の後に、ちょっと目を通して欲しい部分も書いています。
着慣れるための最短ルートです。
そこだけでも読んでいただけたらと思います。

それでは手順に入りましょう。

着る前に、必要なものを取りやすいところに用意しておきましょう。

  • 浴衣

  • 腰ひも(慣れるまでは使ったほうが良いです)

準備はできましたか?
まずは浴衣を羽織ります。
腰ひもを首にかけておきます。

浴衣を羽織って腰ひも締めて

両袖を引っ張って、背中心(縫い目線)を背骨に合わせます。
このとき、前かがみにならないようにしましょう。

背すじを伸ばして、左右の襟の先を体の正面で合わせます

左右の襟の先のカドを体の正面で合わせます。これで下半身の背中心が合います。

前かがみになってしまうと上手くいきませんのでご注意

ここからは写真の左右をよく確認して下さいね。
右手の襟先を左の腰に、左手の襟を右の腰に合わせます。
右手が懐に入るようになります。

右手が先です
右→左の順で身体に沿わせたら、右手でおさえます

右手が懐に入るようになっています。左右は間違わないでくださいね。

ここで首にかけていた腰ひもを手に取ります。右手は離さないで押さえておいてください。

ここで腰ひもを使います
腰ひもを使って仮締めします

腰ひもで仮締めをします。
腰ひもの真ん中あたりを手にとって右腰に当てます。両端を後ろで交差してそのまま前まで巻いてきて、前で結びます。
結び方は、一つ結びを2回通します。こうすると結び目が小さく、締め込みやすいのです。
固結びではありませんのでご注意を。
締めすぎると余分なシワが入るので、身体に沿わせる程度の締め具合にしてください。

これで浴衣が着れました。あとは帯を締めるだけです。

羽織って締めてるだけです。楽ちん!!

帯を締めましょう


帯の結び方スタートです

帯の結びはじめを『手』とよびます。手から40cmほどを半分の幅に折ってスタートです。折り山が下に来るように折っています。
ここから腰に沿わせて巻いていきます。帯を回すよりも自分が回る方がさばきやすいです。

巻き進めていきます。

『手』を上によけて、身体に帯を巻き重ねます。
後ろから前にまわすときに、前に向かってぐっと締めると緩みにくくなります。

帯の巻き終わりは『たれ』といいます

巻き終わるところまで来たら、こんな感じになります。巻き終わりの長さを結んだときにキレイになるように調整しましょう。
『たれ』の先を巻いた帯の内側に畳み込むようにして長さを調整します。
次の写真を参考にして長さを決めて下さい。

『たれ』の先を内側に折り返して長さを調整します

『手』の長さと『たれ』の長さで仕上がりが変わります。帯の幅によっても変わりますので、自分の好みを見つけて下さい。
では結びます。

『手』に『たれ』を乗せて、ひと結び

『手』に『たれ』を乗せてひと結びします。
『手』がねじれてしまわないように気をつけて。

『手』を上に向かって折り返します

『手』を上に向かって折り返します。
『手』の折山が下に来ていればオッケーです。ねじれていると折山が上になってしまいます。

『たれ』を下に折り返して
『たれ』を『手』の下に通して締めます

『たれ』を『手』の下に通してもうひと結び。
『手』と『たれ』をキュッと引っ張って締めます。
結び目がしわくちゃにならない程度に締めてください。これで帯結びは完了です。
続いて、これを後ろに回します。

回す向きを間違わないように

帯結びができたら、後ろに回します。自分から見て右のほうに回してください。
逆向きに回すと、前合わせが乱れてしまうので気をつけてください。

後ろに回りました

写真では結び目が背中のど真ん中に来ています。
ですが、左右どちらかに少しずらすのが粋(イキ)という方もいます。お好みでズラしてみてください。

帯を締めたら用済みです

帯が締められたら、腰ひもは抜きます。
外さなくてもいいんですが、締まってきて苦しくなったりもしますので抜いちゃいましょう。

腰ひもは小さく畳んで袖の中に入れておけば、外出時に着直すときにも安心です。タスキに使うこともできますしね。
とは言いますが、ないと困るほどでもないので。
私は持ち歩きません。

最後にキレイに重なるよう整えて

帯がキレイに巻けましたか?帯の重なりがズレている箇所を整えましょう。
そして歩きやすくするためのポイントがあります。

膝を少し外向きに開いて
ぐっと1度、しゃがみます

膝を外向きに開いて、ぐっと1度しゃがみます。
すると裾周りがほどよくゆるんで、歩きやすくなります。
ビチっと締めすぎると。歩きにくいしリラックスできません。この一手間でそれも解決です。

これでばっちり、出来上がりです。

はい、これで浴衣を着ることができました。
写真と文章の説明では、ややこしく感じてしまうと思います。でも大丈夫ですよ。
なんたって浴衣は、日常のリラックスウェア。
今で言うところのジャージやパジャマですから。
ややこしいものでもないし、取っ付きにくいものでもありませんよ。

そして、着慣れるための最短ルートですが。

単純に、繰り返し着て、着ている時間を重ねることに尽きます。

大丈夫です。家で着ればいいんです。
イメージしてください。アニメ『サザエさん』の、波平さんです。

家に帰ったら着物(浴衣)に着替えてくつろぐのです。

慣れないうちは、着替えるのも面倒に感じます。でも、帯結びを覚えたら繰り返し練習すれば勝手に上達します。
袖がもたついて、料理に当たってしまったり。
用足しのときに、裾を上手くさばけなかったり。
そんなことも、経験すれば勝手に解決できるようになるのです。

逆に言えば、経験せねば慣れることなど出来ないのです。アインシュタインじゃないけど。

家で着慣れたら、歩いていける馴染みのお店に出かけましょう。大丈夫、すぐに慣れます。
ジャージのようにはスタスタ歩けないし、袖はもたつきますが、それがかえって良いのです。
自然とゆったりとした動作になってきます。
それが、落ち着いたエレガントな立ち居振る舞いになるのです。

面倒くさい?野暮なことを言わないでください。
だから格好いいんです。
次回は浴衣(和装)の立ち居振る舞いについて書きたいと思います。
また読んでいただければ嬉しく思います。

次回の記事はコチラ

https://note.com/kind_serval757


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