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陰と陽

重ね煮という料理方法があります

陰性の食べ物と
陽性の食べ物を
鍋に重ねて煮ることで
対流が起こり
鍋のなかで
中庸の状態になる

食物の持つ最大のうまみが
ひきだされる
という調理方法です

陰性の食べ物は

体を冷やす
夏に育つ
柔らかく大きい物
葉っぱもの、果物

陽性の食べ物は

体をあっためる物
冬に大きくなるもの
硬く小さい物
根や茎

になります。

鍋の中に陰のものから陽のものになるように
順番に重ねていきます

鍋の下から

キノコ類
葉野菜
イモ類
根菜類
穀類
肉・魚類

の様に重ね、少しの水をくわえて加熱します
15分ほどして味を見て少しのお塩
それだけで、とても甘くておいしいです

また、重ね煮では、野菜の皮はむかず
アク抜きせず、水にもさらしません

「一物全体食」と言って
丸ごといただくことが、陰陽のバランスがとれる
という考え方です。
ジャガイモのかわもそのまま
レンコンもアク抜きせずそのままいただきます

鍋の中で自然の野菜たちの陰陽が水の対流と共に
混ざって、中庸の状態になります

体は常にバランスを保つよう
波を繰り返しています

常に陰と陽の繰り返しとバランスです

昼と夜
活動と休養
太陽と月
偏りすぎると
体も心も不調になりやすいです

旬の食べ物は体のアンバランスを整える働きがあります
寒い冬には身体をあっためる食材
暑い夏には体を冷やす食材
春には解毒効果のある苦みのある山の野菜が出てきて
秋には寒さに向けて、身体に蓄える穀類が多く実ります

自然は人間の生活に合った食材を提供してくれる
というより
人は自然の一部なんだと思えます

重ね煮の味は
なんともいえないあったかさと優しさがあります

今の時代だからこそ
重ね煮という料理方法は
大事なことを教えてくれていると思います


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