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転職活動が始まってしまった

 転職活動が突然始まってしまった。
 これまでを簡単に振り返ってみる。

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12月5日(火)
本職の会社に副業禁止(タイミーバイトのこと)を命じられる。
副業しないと金銭的に厳しいので転職を決意。
転職エージェントに登録し、面談の予約。

12月8日(金)
エージェントのサイトにてキャリアシート・職務経歴書の作成。前回の転職活動(2017年)時にUSBメモリに保存していた履歴書・職務経歴書ファイルをもとに何とか埋める。

キャリアアドバイザーとの初面談(Zoom)。
私の提示した希望は

◎給料や年収よりも「副業OK」を重視
◎2024年4月に入社したい
◎2024年2月に現職の人事面談があるので、1月までに1社でも内定を貰いたい

2ヶ月以内の内定獲得は難しい。年末年始も挟むので尚更。
副業OK求人は多くない。加えて年齢(37歳)の問題もあるので書類選考通過率は13~19%と厳しい数字を言われてしまう。
現職は小売店だが、私のスペックでも書類通過しやすい職種は営業、エンジニア、施工管理。どれもピンと来ない。
とりあえず副業OKまたは交渉次第でOK貰えそうな求人を中心に、幅広い業種・職種を紹介してもらうことに。
質問に対する私の回答が長くなったり上手くまとまっていないことが何度もあり、申し訳ないと思う。

面談後は証明写真機で写真撮影。印刷と画像データの両方を貰えるコースを選択した結果、1,500円と少し高額に。画像データはエージェントアプリの顔写真登録に使用。
スーツをクリーニングに出す。2,500円。もっと安い店があったはず。

12月8日(金)~12月13日(水)
アプリの新着求人欄から良さそうなものに応募。
大量の求人を紹介していただくも、やはりピンと来ない。だが今は面接まで辿り着くことが第一目標であり、不安要素を残したまま未経験業種を含む14社に応募。
とりあえず営業と飲食だけは避けた。
スケジュール帳のメモ欄に応募企業をリストアップ。

12月13日(水)
アドバイザーと2回目の面談(電話)。
応募した14社をどのような基準で選んだのかを聞かれるも、「興味がある、気になる、自分に出来そうなもの」としか答えられず。
キャリアシート・職務経歴書に修正箇所が複数あり、この場で修正していただく。
ここからは毎日アプリのメール欄などを必ずチェックするよう言われる。
もっと会話を上手くなりたい。

12月14日(木)
アドバイザーから14社全てに推薦していただいたとのメールが届く。仕事が早い。多すぎて申し訳ない。

12月16日(土)
アドバイザーからメール。14社中6社が書類落ち。現実は厳しい。
スケジュール帳のリストアップから落ちた企業に取り消し線を引いていく。
不安が募る一方。応募数を更に5社増やす。

12月18日(月)
1社書類選考通過のメールが届く。
1次選考(面接)の日程を決める。本職の公休日である22日(金)を希望。現在調整中。

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 私はこれまで、あまり深く考えずタイミーバイトをしまくっていた(7ヶ月間で42回+シェアフル1回)。不況と物価高騰の昨今において副業は珍しくないことだと思っていた。

 しかし、私の会社は副業禁止だった。ということは、約160人の社員の誰もがこの会社の決して高くない給料だけで生活しているということなのだ。もちろん実家暮らしなら楽勝だし、寮生活の社員もいる。だとしても、私のように一人暮らしで生計を立てている社員も多いし、何なら配偶者に子どもまで居る社員も少なくない。

 私の生活能力が低いと認めざるを得ないのだろうか。

 ここで、下書きに眠っていた没ネタを引っ張り出す。

平均給与が30年間変わらない日本の謎

 10月28日に横浜アリーナで開催された『ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭』は、チケット代だけで1億以上もの売上を叩き出した。
 その前夜、大勢のスタッフがステージ設営などの準備作業に追われていたであろう頃、会場の僅か150m先にある日商50万に届くか届かないかレベルのコンビニ店舗では、底辺の派遣スタッフ2名がレジ打ちや品出しをしつつ合間合間に雑談をしていた。そのうちの一人が私(37歳)である。

「当方さん、本業の小売店(社員)は稼げるんですか?」

 もう一人の派遣が私に尋ねる。彼はコンビニの本部社員だった過去を持つ、とても頭の良い優等生だ。

「いや全然です。手取りで大体◎◎万くらい」

「それは少な過ぎでしょ! 理想は年齢×10万、37歳なら37万円くらい無いと割に合わないですよ。◎◎万円じゃ結婚して子どもを産んだら絶対に足りなくなるのに、そんな額しか出せない会社は恥ずかしくないのかって思いますよ」

 もし月給手取り37万円も貰えているなら、総支給で+5万、賞与2ヶ月分と低く見積もったとしても年収600万円近くになる。平社員の私には夢のまた夢の話だ。と半ば諦めの感情で話を聞いていたら、優等生はこんな話をし出すのだった。

「オーストラリアの学生時給っていくらだと思います? 2500円($26.10)ですよ? 向こうの国では学生の分際で月70万とか簡単に稼げるんですよ。それなのに日本はこの30年間、給与水準がほとんど上がっていない。これは世界的に見ても異常ですよ」

 物価はどんどん上昇しているのに給料は上がらない。言われてみると確かにおかしい。日本の一般市民の平均年収が458万円に留まっている一方で、国会議員は年収2200万、閣僚にいたっては4000万も貰っている。ここを下げようとはせず、むしろ上げようとしているのだから格差はますます拡がる一方である。

 これまで、私の低年収とゼロ貯金は100%自業自得だと思っていた。しかし、ここまで現実を知ってしまった以上、少しは国のせいでもあるのではないかと今では思う。

 ただ、国のせいにしてもどうしようもない。

 例えば、私はコロナ禍初期、職場で政治批判をしまくり好感度を下げた過去を持つ(都知事を呼び捨てにするなとか、わりとマジで上司に注意された)。

 日本の闇は気にしないほうが色々と都合が良いのだ。
 事実、私のまわりに居る人々も、闇を気にしていない人の方が幸せに暮らしている。
 自分とそのまわりが幸せならそれで良いでは無いか。
 私も今は、余計なことは考えず、自分が幸せになることだけを考えて生きたい。


(つづきはこちら)


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